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探索59日目 基本行動の宣言を確認しました。 |
Diary |
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◇記 の 復中です。しばらくお ち下さい。 ■ 注文し直したクレープと食堂を出て行った少女が戻ってきたのはほぼ同時だった。 手にしているのは例の大きな旅行鞄。重そうに抱えつつも、餞の顔を見ると笑顔で手を振り駆け寄ってくる。テーブルの脇に鞄を置き、改めて自分の席に着くと、運ばれてきたクレープを早速食べつつ話題を振った。 「ほひでな、うひあふこおほるまほういうんあ――」 「ま、先ずは食べてからっ。何を言ってるか分からないわよ」 少女はうんうんと頷くと一先ずは目の前のクレープに専念した。フォークで小さく切り分けつつ重ねて、いっぺんに口へと運ぶ。丁寧かつ素早い。更に残った最後のソースを綺麗にスプーンですくい取り舐めきると、あっという間にクレープは姿を消した。 その様子は先刻の老人、ワイズマンと比べると速度は同じようでも、食べ方には大人と子供のような違いがあった。二人の実際の年齢も考えると何とも違和感があり過ぎて、餞はその間必死に笑いを堪えていた。 少女は手を合わせご馳走様のポーズをとると、鞄を開け中を探り、 「そいでな、うちが使うとる魔法いうんが……これやっ」 小さな人形を取り出した。 「――人形、ですか? これが魔法?」 少女はまたもうんうん頷くと、取り出した人形を自分の手の平に乗せた。 木で出来たその人形は、頭・腕・胴・脚にそれぞれ分かれて、お互いが金具で留められている。腕と脚についてはほぼ真ん中の辺りで折り曲がるような細工が施されていた。顔はネジ頭のような形をしていて、表情などは付いていない。構造だけで言えば有名なクマのぬいぐるみに近いだろう。 手の平の上で直立する人形は、留め具が緩いのか少女がバランスを取らなければ簡単に倒れてしまいそうだった。 餞が訝しげに人形を見つめていると、少女はにやりと笑い、手に乗せた人形を宙へと放り上げた。 「あっ!」 釣られて餞は目線を上に、人形を追いかけた。腕や脚があらぬ方向へ振り回され、くるくると回転したまま、やがて人形は落下を始める。思わず手が出そうになる餞だったが一寸遅く、人形はテーブルへと接近し―― 「危な――あれ? あ、えっどうして…!?」 そのまま激突するかと思われた人形は、両脚で見事着地した。 それどころではない。綺麗なフォームで着地をしたと思った途端、今度はテーブル上を走り回ったのである。腕を振り、脚を上げ、全速力で駆ける人形は、皿の周囲を走り途中でフォークを抱え水の入ったグラスによじ登りそこから大きくジャップをした。 「はい、ご苦労さん。…とまあ、これがうちの魔法『人形操作』や」 唖然とする餞の視線の先には、少女の手の平に落ちた人形とフォークがあった。グラスから飛び降りて元いた場所に戻った人形は、今やピクリとも動かない。少女は人形を摘まみ上げると餞に手渡した。 「タネも仕掛けも御座いませんってね。や、仕掛けはあるっちゃあるけど、別に紐とか付いとるわけやないよ」 餞は恐る恐る人形に触れてみる。形こそ独特だが、至って普通の木の人形である。やはり留め具は緩く作られていて、自身で動くようには作られていない。紐を掛けるような場所も見当たらず、例えばこれが手品であったとしても餞には凡そ理解できる原理ではなかった。 「これが、魔法…? 魔法で動かした…ってこと?」 「そ。うちは人の形を模した物、つまり人形を意のままに操ることが出来るんよー」 そう言うと今度は、鞄からノートとペン、それから鋏を取り出した。その内の1ページを破ると、 「ここんとこに人の絵描いてみ。で、ハサミで切り取ってや」 餞は言われた通りに絵を描き、鋏で切り抜いていった。 途中、うっわぁ…なんて呟きがテーブルの向かいから、つまり件の少女から聞こえた気がしたが敢えて無視した。餞も自分の絵心の無さは自覚していたので。 微妙な羞恥に耐えつつも作業を終わらせると、少女は紙人形を手に持ち、一旦目を細め―― 「…これ、人の絵なん?」 「いいから早くやってくださいっ!」 餞の反応にけらけらと笑う少女は、紙人形の関節と思しき部分に折り目を付けると一転、真面目な表情で人形を見据えた。 僅かに開いた唇からは何か呟きが漏れているが餞には聞き取れない。頭、腕、脚とそれぞれ指でなぞっていくと、紙人形はカサカサと震え始めた。 全てが終わるまで時間にすれば5分もなかった。それが言い様のない雰囲気の中、1時間にも1日にも思えて、餞はただ見つめているだけで軽い疲労感を感じていた。 「はい、しゅーりょー。お疲れさん、これで動くようになったよ」 紙人形を静かにテーブルの上へと立たせる。と、紙人形は自らの脚で餞に歩み寄ると、被ってもいない帽子を取る仕草をして会釈をした。 何の変哲もない紙で、今まさに自分で作ったばかりの人形が、目の前で動いている。それは魔法を信じるには至らなくとも、疑う余地を少しばかり埋めるには十分な効果だった。 「ホントはもっとでっかい人形もあるんやけど、そっちは貨物管理室に入れっぱやから今取りに行けないんよ。警備がしっかりしとんはええけど、本人も持ち出しアカンとか厳しすぎんとちゃうのん!?」 何故か憤慨している少女を尻目に、餞は目の前で食器を片付け始めた紙人形を見ていた。 今眼の前の現象が魔法の力かどうかは別として、それでもひとつ思ったことがある。それは―― 「――魔法があったら、楽しそうね」 ―――――――切り取り線――――――― ここまでの日記を記憶しますか? [>はい いいえ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ *引き続き過去ログを掲載中。併せてご覧いただけると分かりやすいかと思います。 >http://pixiv.cc/33kudo/archives/3681210.html
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Message |
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メッセージはありません。
今日はメッセージを送っていません。
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突撃メッセ委員会 |
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島のお肉屋さん |
キョウ(242)からのメッセージ: キョウ「このおにくは―うん、ここで出すのはよそう(何かをしまい込む)」
薬膳師シンクレア(562)からのメッセージ:
テオ(1254)からのメッセージ:
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-和- 〜みんなで作るお店 いろり庵〜 |
ゆうか(561)からのメッセージ: ポー『晃さん、お忙しいのですか…。リアルは大事、です。全力を尽くしてくださいませ。』 ゆうか「差し入れでも出来ればいいのですが…。難しいですね…。」
ゆうか「さて、私もご無沙汰になってしまいましたね。
流水眼鏡剣ルーク(1553)からのメッセージ:
”硝子の扇”エリー(2156)からのメッセージ:
”硝子の扇”エリー「……なんや、厨房の方から焦げ臭い匂いがせぇへん?」
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NANDEMO許可! |
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レンタル宣言 |
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料理は愛情♪ |
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Main |
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技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。 ハッシュ に技回数を 12 振り分けました! カース に技回数を 11 振り分けました! マッドスカァ に技回数を 7 振り分けました! スローイングメス に技回数を 5 振り分けました! 毒牙 に技回数を 2 振り分けました!
現在の体調は 絶好調♪
【第70回更新からの闘技大会参加メンバー】
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訓練により 軽業 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 20 ) 訓練により 軽業 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 21 ) 訓練により 封殺料理 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 35 ) 訓練により 軽業 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 22 ) 訓練により 呪術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 25 ) 訓練により 瞬速料理 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 25 ) 訓練により 軽業 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 23 ) 訓練により 医学 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 25 )
技 ミステリアスシーフ を修得しました!
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
Data (第65回 第67回) |
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ENo.757 黒襟 餞 |
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* 単独行動中 * |
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[PL] BBB |
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