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探索78日目 基本行動の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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『偽島最終話・ではまたっ』 色々お借りしましたっ! 「(もしかして…、なんとかなるかも…?)」 淡い期待にフィルンの胸は高鳴った 本当に無理だと思っていたのだ。全てがバラバラになって、今はただ最後の自分がふわふわと幽霊のように動いているだけ、そして私も砕けたら、全部終わり。そんな終末的な最後を勝手にイメージしていた でも今、目の前でモルダーや分割機が機能を取り戻していった。試しに電気を繋いで意識を傾けると、コンベアがちゃんと反応した 直せる 機械の本体であることがこんなに嬉しかったことはない。少女とシンの二人にお礼を言い、急いで野営地へと向かっていった 「私、直るかも!」 「え?本当!?」 勢いよく宣言する。出迎えてくれたのはリオンだった 一週間近く続いた5階のあの樹の前での死闘。アスタリスクの面々も勝ったり負けたりしながら、降り積もる葉を散らそうと奮起した そして最後はアスペディアの偽葉に遺跡外まで吹き飛ばされて、今は少し弛緩した様ないつものアスタリスクの雰囲気だった そんな中でフィルンは自分の考えた修理プランを、リオンに語り出す 「とりあえず細々とした所はもぅシンさんに直してもらえたんだ。だからあと残ってるのは、ミキサーとオーブン。これだけなんだよね」 「ふむふむ。それをどうやって直していくのかな?」 テンポよくリオンが質問を返してくる。 「うん、この二つは本体の部品の中でも、特に強くマナの影響を受けている所、らしいんだって。だから直してもらうとしたら、この島のなかで出会って、それぞれのパーツをよく知ってる人達に直してもらうのが、いいみたいなの」 「もう当てはあるかな?結構それって大変そうだけど…」 「だいじょぶっ。まずはミキサーだけど、これは魔王様に直してもらおうと思うんだ。唯一島の人でミキサー体験してる人だしね。それにあの人の力ならきっとピッタリ余裕じゃないかなって思うんだ!」 依頼とはいえ過剰にやり過ぎた結果の事態を、わずかの後悔もなくフィルンが言い切る 「は、はぁ…。それじゃぁ、オーブンは?」 溜め息半分で息を吐いたリオンが、気を取り直してもう一つの確認をしてくる。フィルンはそれを聞いて、待ってましたとばかりに目を輝かせた 「それをね!アスタリスクの皆にお願いできないかと思って!」 「えっ…、えぇっ!?」 「出来ると思うんだ!私が焼きあがる時のオーブンの動きとかを、一番目にする機会が多かったのは皆だし、それに普通に防具とか作ってる人に改造お願いした時も大丈夫だったよ!」 さらっと引き合いに防具を出してくる。そしてアスタリスクの防具担当といえば、目の前に一人しかいなかった 「も、もしかして、あたし!?無理だよっ!機械なんていじったことし……。」 「大丈夫!いけるいける!一応原型図面は私が引くし、基本修理するだけだから!」 フィルンがぐいぐいと押しを強めていく。六人でやればきっと終わるなどと言い出し、面倒は拡大していきそうな勢いだ。そうして暫くの応酬の後、リオンが渋々と首を縦に振る …いや、振ろうとしたその時、一帯に大きな声が響き渡ってきた 「…ごきげんよう皆さまッ!」 声は向こうの高台から聞こえてきている様だ。何かを大声で叫んでいる 「…なに?あれ?」 「あれ、って、榊さんじゃないかな。ほら、カエダと戦ってた片割れの」 すっかり記憶から飛ばしかけていたフィルンに、リオンが慌てて説明する。そんな短いやりとりの間に、榊は言いたいことを一息で言い終えたらしい ぽんっ、という音で冒険者達に魔法がかかり、彼らを水着姿に一斉に変えてしまった。もちろん目の前のリオンも非常に無理の無い範囲で水着姿だ。対して、フィルンに目立った変化は無い。登録された冒険者と認識されていないのかもしれない 「なにが起こるの…?」 「え、あ、あれ…?な、なにこれ…?」 二人でキョトンとしていると、向こうからファイが急ぎ足でかけてきた。水着姿だが、正直普段とあまり変わらない様な気もする 「水が来るわよ!フィルン逃げて!」 「え!?ど、どこに!?」 逃げてと言われても、どこに逃げればいいのかさっぱりわからない。とりあえず慌ててトレーラーに乗り込みエンジンを掛ける。だが、そこまでだった。全てを押し流す洗浄液は横殴りにトレーラーにぶつかり、押し流していく。キャビンにも水が入ってきたので、窓から転がる様に外に出てそのまま屋根にあがる。足元の荷台に耳を当てるとバチッバチッと嫌な音がした 「あ…っ。あぁ…っ!」 がくがくと身体が震える すぐ下で声の無い断末魔が上がっていた。その叫びは誰にも聞こえず、ただフィルンの根底にだけ強く激しく響いてき。壊れかけの本体に、容赦なく水が注ぎこまれている 機能を取り戻したばかりの丸め機の、枠はひしゃげたが刃は健在だったミキサーの、まだ信号は通っていた制御盤の、反応が急速になくなっていく 周囲は流れるプールの様な勢いで全てを島の外へと押し流していく。冒険者達はその流れに逆らわず大半の者がそのまま流されていき、むしろそれを楽しんでいるかの様であった。しかしその穏やかな光景に対して、フィルンの足元で起こった惨事は、充分な絶望を抱えていた 「本体…、私の本体…っ。こ、壊れっ、もうっ、反応、がっ…っ」 フィルンが屋根の上で泣き崩れる。その頃には、フィルンだけが感じていた本体の自我や意識は、どれほど意識を向けてもどこからも反応がなくなっていた パン製造機械、その本体が死んだ。壊れた、ではなく、死んだのだとフィルンにはわかった。どんなに直しても、もう本体は動かないのだ 声無き終わりを迎えた本体の代わりにフィルンが叫ぶ。あらん限りの声で 「あああああああーーーーっっっっ!!!!うわあああああああああんんっっ!!ふああああんっっ!!」 フィルンの両目からぼろぼろと大粒の涙が零れる。水など一滴もないはずのパンのゴーレムの身体からその涙はすぐ顔や胴体に染み込み、湿らせていく。フィルンはそれに気付いて、でも泣くのはやめられなかった。身体が崩れてしまうとわかっていても、止めることに意味など無かった。本体の終わりはフィルンの終わり。本体が死んだ今、フィルンが存在していく価値も理由もどこにも存在しえなかった そうしてフィルンの最後も、すぐにやってきた。濁流はいよいよ島の端に到達し、そのままの勢いで砂浜からも飛び出る かろうじて屋根だけを水上に押し上げていたトレーラーも、足が陸地を離れ底無しの海中に沈んでいってしまう 力無く泣き続けるフィルンは、その身を己の涙で濡らしながら海中に引きずりこまれて行った 「…がぼっ!?」 海水が全身に染み込んでくる。その勢いで足がボロリと取られしまう。水はフィルンの身体をあっという間に崩していく。最後ぐらいは本体から離れまいと、屋根にしがみつこうとするが、その腕も身体を引き寄せようと力を込めた途端に崩れてもげて、どこかへと流されていってしまった。 「(最期は、こんな終わりなのかなぁ…)」 脳裏にこれまでの出来事がフラッシュバックしていく 初めて島で意識?というものを自覚しハンバーガーを動かして会話をしたあの日、パン子としてのフィルンの体を初めてびしゅむぅに作ってもらった日、色々な島の人達と交流したメッセージの数々、日記に書くほどの出来事を共有したそれぞれの人達 「(アスタリスクの皆には迷惑かけ続けちゃったなぁ。結構勝手に動き回ってたし)」 冷静に振り返るとありがとうの言葉よりも前に、ごめんねが出てきそうな所業が幾つも思い返される。ファイ・リオン・しゃる・マオ・るさ。それでも最期に有難うと言いたかった 「(フィスさんはこの後はやっぱり自分の所に戻るのかな…。ベルシーといつまでも…。なんて、私が言うほどでもないか)」 魔王パンの注文から始まった付き合いの超常の魔王様とその従者には、新作作りや、勇者様の試食会も一緒にしたりした。この後どうしていくのか、二人は幸せになってくれれば、と勝手に思う 本当に書ききれない程沢山のお世話になった人達 そして一番大切な 「(びしゅむぅ…もっといっぱいもふもふしたかったな。夏服とかも着てみたりして沢山お話ししたかった…。あの妖狐堂での時間が戻れば…。でも、もぅ…)」 思い出よりもしたいことの方が次々と浮かぶ。しかしそれはもう叶わない夢だと気付き、顔がくしゃりと歪む。その動きだけで顔は二つに裂け、片方が海中に散っていく フィルンの意識も限界だった。痛みは無く、静かに目を閉じる ここまできて助かる術など何も思いうかばない。既に本体が死んだ時点で全てを諦めてしまっている ただ、無抵抗に海中の漂流物と化して、 パン製造機械フィルンはその幕をゆっくりと閉じたのだった… (Fin) …はずだった なのに、いつまでも落ちない意識にフィルンが自分を訝しがる 今は両手足も落ち、顔も半分無く、胴体も半ば以上横に削れている様な有様だ しかし、なぜかそれ以上崩れていかない それに、体中が妙に熱い とても活発な何かがお腹の中で動き回っているような、そんな不思議な感覚。内臓など無いのに 「(何が…?)」 さすることも出来ないので、意識だけを向ける すると突然、海上へとすごい勢いで引っ張られていった 勢いは止まらず、ざばぁっと音を立てて空中に飛び上がる 「?…!?」 訳がわからず狼狽していると、すぐに声がかかってきた 「なんじゃフィルン。ひどい格好ではないかや。慣れない海水浴などしてどうしたのじゃ?」 全てをわかっていながら、いつも通りに話しかけてくる フィルンの顔が再びくしゃくしゃに歪む 「びしゅ…、びしゅむぅ、らぁ…っ。 ごめっ、うっ、ごうぇんなふぁい…っ。私、私死んじゃって…、もうっ、もうっ……っ」 「ふふっ、わかっておるよ。もう大丈夫じゃ。妾がついておる。安心せい。こんな事もあろうかと、つけておいたのじゃしな」 「ほん…っ、ほんと、に…?えぐっ…」 ぽんぽんと抱き抱えて、優しく背中を叩く。そしていつもする様に頭をくしゃくしゃと撫でる それだけであれ程取り乱していたフィルンが、大人しく静かになる 「んぅ…。びしゅむぅ。……ありがとう。」 「んむ、よいよ。では、行こうかの」 「はいっ!」 ゆっくりとビシュクとそれに連れられたフィルンは離れていった つられて海中から鉄の塊が浮かび上がる 「…これも、一応忘れてはならんからの♪」 付け足す様に加えた一言で、彼女らはいずこかへと去っていったのであった (おわり!)
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Message |
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ジャック(471)からのメッセージ: ジャック「ども、お久しぶりです、フィルンさん。そちらはお元気でしょうか?こちらは今も昔と変わらず元気です。 今日は旅立つ前にいろんな人たちに挨拶しておこうかと思いまして。もしかすると、これが最後になるかもしれませんし。」 ジャック「・・・という訳で、前置きが長くなりましたが、今までどうも有難うございました! もしまた会えたなら、その時はまた美味しいパンをくださると嬉しいです、ではまた何時か!」
まりもや(1706)からの伝書まりも:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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生産特化師の旗印 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
闇に寄り添う【闇霊】 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
ペッターたちの集い。 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
パンが好き |
星になったパン製造機械フィルン(62)からのメッセージ: 星になったパン製造機械フィルン「色々ありがとうございました!またどこかで!!」
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マイペース |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
お祭りだいすきイベントだいすき |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
猫は好きです科 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
* |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
超絶霊媒師セリンさんの御札発行所 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
TRPGが好き |
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E-No.143の人の胸とか拝む会R |
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機械! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
スズメの学校の先生はー |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
NANDEMO許可! |
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レンタル宣言 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
ステルス |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
Main |
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通り名っぽいものを考えてみました!
技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。
現在の体調は いい感じ!
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上位技能 おにく化 を修得できそうでしたが脳みそがいっぱいいっぱいでした。 上位技能 医食同源 を修得できそうでしたが脳みそがいっぱいいっぱいでした。
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
「・・・・・・というわけでこの話はこれで終わりだッ!!
次作は9月中に公開予定だそうだから この場所はそれまでは残しておいてやる、ありがたく思うんだなッ! 宣言画面もすみかも普通に使える状態だ。
次作の情報はトップページにぼちぼち現れるらしい。 どうせ奴の気まぐれで頻度はアテにならねぇがな。
・・・さて、伝えることは伝えた。お前の夢の中にでも戻るとしよう。 ハハハッ!!しばらくは良い夢ばかりだなァおいぃッ!!」
「いやぁ実に長かったなぁ諸君。予定より1.5倍も長くなってしまった。 とりあえずお疲れ様といったところか。
そして長丁場へのお付き合い、とてもとても感謝している。 次の世界はこれほど長くならぬようにするつもりだが、 どうせ奴の気まぐれだ、アテにはならないかもしれんな。」
「そんなわけで次作も時間あったら参加しちゃえばいいと思うよーっ!! 時間あったらだからねー?そこおねーさんとの約束だぁっ!!
最後まで参加してくれてほんとありがとぉーっ!!」
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Data (第77回 第79回) |
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ENo.62 パン製造機械 |
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ENo.1446 シャル=ルーネ ENo.1826 マオ・最も昼が明るい野の一輪 |
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[PL] GR |
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