「あっ、は、はいっ。　あの、お二人にはご説明したいことがありますのでどうぞこちらへ」
そう言って、二人を招きます。　指す先は、先程センセイが出て来た柱の影の方です。

リリ(18)が話しかけた：
（ふむ、東藤タカシはおそらく日本人。しかし彼らの関係者ではなさそうか）
センセイの反応を見て推測する。彼らについては後回しにするとして、手元の紙について考えた。
（英語と日本語……日本語は読むのが難しい）

ところどころ悩みながらも、ある程度の字は読めたようだ。しかしメモとも思えるそれの意味は到底飲み込めるものではなかった。
（直接聞かなければ分からないか……？）
先に自分よりも日本語が分かりそうな町屋と牧野瀬にこれを見せようと、物陰から手招きをした。

（ああ、逆にタカシに聞いてみてもいいか）

町屋(478)からのメッセージ：
　イチゴウの言葉に、こちらもこちらで驚いた顔を見せ、
「え、無人島？　たくさん人がいるし、お店とか、遊ぶところなんかも結構あるみたいだよ」

「えっと、そう……そう、です。魔法陣……というか、その円形の模様を踏んで。
島には似たようなものが沢山あるから、まさか日本に繋がってるなんて……」
「あっ、はい、そうです。あはは……学がなくて解らないことだらけなんですけど、
色々教えていただけたら……、あ、もちろんお役に立てることがあれば、こちらも」

　センセイの声に振り返ってみると、顔写真の青年に見覚えがあり、
　驚いた顔で、口元に手を当てて暫し言葉をなくしていた。
「タカ……ちゃん？」

村娘(1348)からのメッセージ：
村娘「む、無人島って事はないと思いますが…結構ワラワラと人が…」

そう言いかけた所で、先生が喋り始めたので黙る。
専門用語はさっぱりだが、なるべく分かりやすく喋ってくれているのだろうと言う事は理解できたので大人しく話を聞くことにしたようだ。

村娘「…はい、少なくとも私は調査をしに来たという訳では…。
調査というよりは探索がメインというか、遺跡自体にはそんなに意向を向けてないというか。」

村娘「あ、その手配書は遺跡の外でいっぱい見ました。」
村娘「確か、遺跡の外で人をたくさん殺した凶悪犯だとかなんとか…」

ゆらゆら(1811)からのメッセージ：
シャノン「そうですねぇ、遺跡の調査が目的ではないですね。　あまり、遺跡を学術的に調査しに来たという人は聞きませんね。　そう言えば、招待状には宝玉を集めるようにとかいてありましたかね」

シャノン「『円形の紋様を描いたタイル』、ええ普通とは少し違う魔方陣からきましたね」


シャノン「『クエララ・プロジェクト』、是非お聞きしたいですね。　そして、何よりイチゴウさんとセンセイさん自身のことも」


（掲げられた手配書に大きく反応し）

シャノン「おや、その手配書は……ええ、知ってますよ。　その手配書に方とお会いしたことも。　調査隊のことも彼から聞きましたし」


（センセイの言動を中心に、全員の行動を手早く日記にメモり)