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探索82日目 基本行動の宣言を確認しました。 |
Diary |
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「まあ、実際には二重三重の安全策も用意してあったがのぅ」 指先で弄んでいた宝玉をピンッと真上に弾くと、先程のグラスと同じように、落ちる前に虚空へと消え去る。 「そもそも、力の劣る者や未熟な者が間違ってアレに戦いを挑まぬよう、宝玉を三つ以上保有している者にのみ見える通路――光の輪を通らないと辿り着くことは出来なかったし、戦いに敗れ全ての宝玉を失ったとしても、最後に残った力で、とある場所に緊急避難するような仕掛けもあったからのぅ」 「至れり尽くせりって感じだな。ま、利用するだけ利用しといて、後は放って置いて死なれるのも、夢見が悪そうだけどよ」 「うん・・・。きっと、皆にも帰る故郷とかあるだろうし、ね」 一瞬、なふゆの表情に寂しげな色がよぎる。 コイツは記憶が無いから、帰る故郷が分からない。 いや、精霊なんだから精霊界がそうなのかも知れねぇが、そこへの行き方も分からない。 だが故郷は場所に限った訳では無く、大切な人が、待ってくれている人が居る場所が故郷――帰る場所にもなる。 オレッちは、なふゆを彼方から呼んでいるヤツ――顔も見たことのねぇ馬の骨とも判らんヤツだが――の所までコイツを送り届けようと考えている。 変なヤツだったら追い払って、まともなヤツだったら・・・なふゆを託して。そしたらオレッちはお役目御免だし、たぶんこの島に帰ってくるだろう。 気紛れな島の支配者の【主】がいたり、変な生き物が沢山居るような所だが、こんな場所でもオレッちの故郷だしな。 「―――れで、緊急避難で飛ばされる場所が、この島なんじゃよ」 少し先のことを想像しているしている間にも、話は進んでいく。 「この小島に来た者はこの遺跡に入り、魔法陣の前で一つの決断に迫られることになる。 それはここで戦いを諦めるか、または最後に一度だけ\x87\x80災厄\x87≠ノ挑むことが出来るが、もうその身を護る物は何も無く、負けたら命を落とす戦いという二択じゃ」 「そりゃキツいな。普通に新しい宝玉を渡してやれば済みそうなモンだと思うんだが」 「それが出来れば良いのじゃが、そう簡単なものでは無い。簡単に説明するなら、宝玉はそうそう受け渡しは出来んのじゃ。 守護者を倒して力を示す、PK――他のプレイヤーから力ずくで奪うなどしないと、宝玉が正式な持ち主とは認めぬ。 その手順を踏まぬと、宝玉といえども何の力も発せず、ガラス玉程度の価値も無いのじゃ」 「ふぅ〜ん、そうだったんだ〜」 なふゆは自分の懐から水の宝玉を取り出し、しげしげと見つめている。 人によっては命と同じかそれ以上の価値があるが、人によってはガラス玉以下か。 ま、そうやって持ち主を篩いにかけないと、しょうもないヤツも混じっちまうだろうからな。 「それで、この魔方陣から最後の戦いに向かった人はいたの?」 なふゆの問いに、すると魔王は首を横に振る。 「初めに言ったじゃろ? 『この地はな、使われることの無かった聖域じゃ』とな」 不思議がるなふゆに、魔王は問題を出された生徒が必死に解こうとしているのを見守る教師のような笑みを浮かべる。 この場所が使われなかった理由? 何人が\x87\x80災厄\x87≠ニやらに戦いの挑んだか知らねぇが、宝玉を失ってこの遺跡に飛ばされたヤツら全員が、いくら危険だといっても誰一人最終決戦に向かわなかったというのは考えにくい。 例え命の危険があっても、それより大切な信念に従って行動する。それが冒険者だからだ。 となると、来たけど使わなかったというよりは、初めからこの場所に来なかったと考えるほうが自然・・・。 「ああ、なるほど! 来てもいねぇのに、使える訳が無ぇよな」 「ん〜? 来てもいない・・・?」 さらに首をかしげるなふゆとは対照的に、魔王は相好を崩す。 「先程までの話を思い返せば分かることじゃが、よく気付いたのぅ。銀雪を纏いしモノと違い、小さきモノよ、お主は頭が切れるのぅ」 さっきからよく褒められているが、オレッちが切れるんじゃなくて、なふゆが鈍過ぎるだけだと思うぜぃ。てか、魔王はリップサービスが上手いな。 「\x87\x80災厄\x87≠ニ向き合うには最低三つの宝玉が必要、そして戦いは三日三晩で終わった。 要するに、最低分の三つしか宝玉を持っておらぬ者がこの島に飛ばされた時が、三日目、つまり戦いが終結した時なんじゃよ。 冒険者たちがこの遺跡に入る直前に\x87\x80災厄\x87≠ェ打ち滅ぼされた瞬間、この地は使われること無く役目を終えたのじゃ」 当時の戦いを思い出しているのか、魔王の瞳が一瞬だけ、遠く遠くを見つめた。が、すぐに恥ずかしげに苦笑を漏らす。 「いかんいかん、どうも昔を想うと止まらなくなってしまうのぅ。ワシの悪い癖じゃ」 「ううん、知らないことばかりで、とっても面白いお話だったよ」 「なふゆの場合、知ってることの方が少ねぇけどな」 オレッちが茶々を入れると、案の定なふゆは頬を膨らました。 「もう、りっちゃんたら。またそんなことを言う〜。 でもエリエスヴィエラさん。こんなにわたしたちに色々喋っても大丈夫なの? 結構、秘密っぽいことも聞いたような気がするんだけど・・・」 「なに、心配することは無い。 この程度は、当時島に居て情報を集め、ほんの少しの推測を加えれば多少知恵のある者なら誰でも辿り着けるものじゃ。 それに・・・」 ふと、魔王が口篭る。 オレッちはその姿に、妙な違和感を覚えた。 思ったことははっきりとズバズバ言ってのける魔王らしくなさと、上手く言葉には出来ねぇが・・・オレッとなふゆに向けた、同情的に似た視線に、だ。 ある種、人を人とも思わぬような魔王らしくない感情。しかしそれも熱湯の上に落ちた雪片のように、一瞬で溶け消える。 「それに・・・なあに?」 なかなか次を口にしない魔王に、オレッちとは違って何も気付いて無いであろうなふゆが訊ねる。 もういつも通りに戻った魔王は、いつもと変わらない笑みをなふゆに向けた。 「それにな、ワシは【主】程では無いが、多少未来を観ることが出来る。 まあ、未来は川の流れと同じように絶えること無く移り変わるものだから、それほど確かなものでも無いがのぅ」 自嘲気味に笑い、その真っ赤な唇を歪ませる。 「それによると、お主、あるいはお主に近い縁の者は―――」 魔王はそこでいったん言葉を切り、 「もう二度と、この世界に来ることは無い」
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Message |
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ミオ(1919)からのメッセージ: ミオ「少しずつ、いろんなことも、とけていっているのかな・・・ 水の息吹をこめた飾り、つくってみること、 かわりになれるか、わからないけれど、ミオはおぼえているね。」
今日はメッセージを送っていません。
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水霊同盟。 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
長編日記倶楽部 |
ジュネス(1820)から言葉が届きました: ジュネス「いよいよ終盤といった感じの5Fが開拓されてる状況ですね。 今日も日記コミュは私がお届けしてまいります。」
ジュネス「球体イベントに関してはビアストを倒しても全体に影響は出ていないようです。 もしかすると、ビアスト撃破PTは参加できないのかもしれませんが。」
ジュネス「現状、脇役のようなフニュがあの強さということを考えると、5F中央部のイベント敵はさらに強い相手、と見るのが自然でしょうか。」
ジュネス「本日はこれくらいですかね? 世界観が見えてきたようで、最近は逆にわからなくなってきております。」
ジュネス「コメントに至る時間は取れませんでしたが、久しぶりにコミュ員の皆様方の日記を拝見させていただきました。」
ジュネス「さすがに新年度が始まったということもあり、思うように時間が取れてない方々も多いみたいですね。 以前ほど、書ける内容もなくなったというのもあるかもしれません。」
ジュネス「今も継続されて書いていらっしゃる方は、お体に気をつけてこれからも頑張って下さいませー。」
ジュネス「ラフィー様に問題です。この日記内容でどうやって背後様のラブコールに応えるか?」
ジュネス「物語は読み手の心を揺さぶる内容が理想とされていますが・・・書き手にも予測不能という不可思議な現象が起こっています。」
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そだっていく、ちいさな草と葉。 〜千草〜 |
ミオ(1919)からのメッセージ: ミオ「おでかけしていて、ゆっくり見てみたり、できなかったけれど、 いろんな草と、いろんなじゅんび、どんなふうになっているのかな。 おやすみしながら、ゆっくり見てみるね。 ごめんね、おそくなっちゃって。」
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Main |
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技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。 グリームビート に技回数を 8 振り分けました! カース に技回数を 8 振り分けました! ディム に技回数を 13 振り分けました! 萌えろ に技回数を 10 振り分けました!
現在の体調は いい感じ! |
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幻術 を忘れました。(戦闘CP + 60 )
訓練により 天恵 が 24 上昇しました!(能力CP - 48 )
技 フライングダッチマン を忘却しました(GIFT+ 225 )
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
Data (第81回 第83回) |
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ENo.107 銀雪を纏いしモノ |
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* 単独行動中 * |
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[PL] 節季を謳いしモノ |
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