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探索72日目 基本行動の宣言を確認しました。 |
Diary |
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大人一人が立って歩ける程度の幅と高さしかないその階段は、壁全体が淡く白い光を放っており、明かりが無くとも不自由なく進める。 「ある時、【主】は天より\x87\x80災厄\x87≠ェ降って来ることを予見された。そしてその\x87\x80災厄\x87≠ノ対して、ワシらの力が及ばないこともな」 「【主】とか\x87\x80災厄\x87≠チて何なの?」 「それをお主たちに理解出来るように説明するには、三日三晩語り明かしてもまだまだ足りぬほどの時を必要とするじゃろうから、言わんでおこう。まあ言葉通りに受け取るだけでよい」 カツカツと、魔王の履いているヒールから硬質な足音が響く。 直線に伸びる階段を進んでいくエリエスヴィエラさんの表情は背中越しで見えなかったが、その声音には計り知れない深い思いが篭っているような気がした。 「当時は\x87\x80災厄\x87≠ノ対抗し得るための力を、島の外の者――冒険者に求めた。彼奴らは名誉・財貨だけでは無く、『夢』という不確かな物に強い興味を持つ。故に何でも願いの叶う宝玉の噂で呼び寄せてのぅ」 「それって、いまこの島で流れている宝玉の噂と、ほとんど同じ・・・」 「そうじゃ。だがそれは、ワシらが――とある男に入れ知恵されたんじゃが、流した噂であり、実際には宝玉には願いを叶える力など有りはせんかった」 「そうだったのか・・・ってことは、まさかいま有るこの宝玉も――!」 りっちゃんが意気込んで問い質そうとするのを、魔王は振り向いて目で制した。 「これは当時の話じゃ。現在のことを今は口には出来ぬが、人間どもの諺にもあるじゃろ。『火の無い所に煙は立たぬ』とな」 エリエスヴィエラは口の端に笑みを浮かべ、止めていた歩を進める。 「しかし、あの時はどのような手段を使ってでも、冒険者たちの力が必要だったのじゃ」 魔王の言葉に、小動物は首を傾げる。 「しかし解せねぇな。力って言ってもよ、並みの冒険者よりもアンタの方が圧倒的な強さを持っていると思うぜぃ」 それはわたしも思っていた。 戦う力のほとんど無い自分はともかく、いま島に来ている強い人たちと比べても、エリエスヴィエラさんの方がずっと強そうに見えるから。 「確かに、単純な力という意味ではワシの方が上じゃろ。だが、彼奴らはワシらには無いものを持っておる。もちろん、お主もな」 「わたしたちが、持っているもの?」 「それは『希望』じゃ。『可能性』と言い換えても良かろう」 徐々に周囲の魔力の濃度が増してくるのか、肌がピリピリしてくる。 階段も終わりに近付いているらしく、眼下に開けた底が見えてきた。 「この地に足を踏み入れた資格有る者は、それまでどんな強さを持っていたとしても、一様に同じレベルまで下げられる。この島に居る間だけでも、擬似的にせよ強さをリセットすることにより、『可能性』しだいではワシらを上回る強さすらも取得出来るかも知れんからのぅ」 その『可能性』だけが、ワシらの『希望』だったのじゃ。魔王はそう付け加えた。 「でもよ、オレッちはこの島に来ても強さがリセットされてないヤツを何度か見たことがあるぜぃ。そんなヤツらは大抵みんなスゲー強えし、ソイツらに任せれば・・・そもそも、『可能性』って言っても強さをリセットする必要あるのか?」 小動物の言葉に魔王は一瞬沈黙すると、 「うむ・・・。その辺りは非常に難解な律が関係してくるんじゃが・・・もう目的地に着くが、聞きたいかのぅ?」 魔王はすぐ下に見えている段の終わりを見ながらそう言った。そのすぐ先に、目的としているものがあるのだろう。 「ん〜む、ここまで聞いちまったら気になるしなぁ。でも、面倒な話なら別に聞かなくても・・・」 「わ、わたし聞いてみたいなっ」 すると、りっちゃんと魔王は実に不思議そうな顔をして、まじまじとわたしのことを見てくる。 「まさかお主が、理解を出来・・・いや、興味を示すとは思わなんだ」 「なふゆ・・・オレッちの見ていない所で、何か変なモンでも喰ったか?」 「う〜、何か二人して酷いことを言ってるでしょ」 「だって、なぁ?」 「だって、のぅ?」 二人は顔を見合わせて、そんな事を言っている。 「確かにここまでだって、わたしには難しいお話だけど、このお話が・・・」 「ん? 何だって?」 「・・・ううん、単純にわたしも気になっただけだよ」 本当は、大して気になっている訳では無かった。 それはここで話が終わると、すぐに島を出ることになると思ったから。 もちろん自分自身でよく考えて島を出ることを決めたのだが、少しでもこの世界に留まりたいという、そんな離れ難い気持ちが複雑に入り混じって、無意識に話しを長引かせようとしていた自分に気が付いた。 「まあ、聞きたいと言うなら話さぬ道理は無い。とりあえずいつまでも立ち話はなんじゃし下に行こう。そこには休憩所もあるしのぅ」 残り十数段の階段を降りきると、そこは小さな家一軒がすっぽり入ってしまえるほどの大きなドーム上の広場になっていた。 床は一面平らにレンガ状の石が敷き詰められており、古い物の割にはホコリや汚れの一つも見当たらない。 向かって左側には、小型の噴水から緩やかに清冽な水が湧き出ている。 わたしたちは右側にある、大理石で出来た四人掛けの円卓を囲むように置かれた正方形のイスに腰を下ろした。 奥に目をやると、遺跡内でわたしたちが使っていた物よりも二周りほど大きな円形の魔方陣があり、地面に描かれた線に沿ってうっすらと輝いているのが見えた。 「そこからお主の求める時空へと移動することが出来る。普通、他の者は自力で帰ったり、定期船などで島から出るのじゃが・・・お主の場合、場所はおろか誰に会いたいのかも判らんしのぅ。コレでも使わぬことには話しにならぬ」 エリエスヴィエラさんは迷惑そうな言い方をしながらも、その表情は何処か楽しげだ。 魔王は不意に、真っ平らに磨かれた円卓の上に手をかざす。そして虚空を撫でるように、スッと横に動かした。 するとどういう魔法なのか、瞬時に赤い液体の入ったグラスが二つと、丸々太った胡桃四つが卓上に出現する。 「新たな旅立ちじゃし、話しも長くなるし、一献付き合ってもらうぞ」 そう言って、こちらの返事を待たずに片方のグラスをわたしの方に差し出し、もう一つは軽く目の高さまで持ち上げてみせる。 わたしは慌ててグラスを取り、同じように前に翳した。 「良き旅を」 「あ、ありがとう」 エリエスヴィエラさんの声に合わせて、グラスの先がそっと当たる。 澄んだ音が響き、一瞬の余韻の後、わたしはグラスに口を付けた。
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Message |
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メッセージはありません。
今日はメッセージを送っていません。
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水霊同盟。 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
長編日記倶楽部 |
マネッタ(1820)の愛: マネッタ「引き続き、イベントラッシュで日記には困ってないけど、メッセ関連でチキレになるのはいつものことなのだっ!」
マネッタ「さすがに70回を超えると、日記に関して話す事も少なくなって来たよ! 基本的にゲームの進行と無関係だから、これといった進展がないのよねぃ。」
マネッタ「(内部記憶領域さん等で)後々読み返してるときに日記のミスを見つけた時も、かなーり凹むけどねー!<クレアさん」
マネッタ「時間があれば常に誤字脱字チェックは行いたいんだけど、チェックをしてても誤字が残されてる不思議っ。 あぁん。」
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そだっていく、ちいさな草と葉。 〜千草〜 |
ミオ(1919)からのメッセージ: ミオ「季節のめぐりが、めぐっていくの、少し早めになっているのかな。 ろうそくの灯しかたを、みている日の、あかるいときに、 もうひとつ、おまつりに合いそうなもの、つくってみようかな。」
偽島一のおつかい海月ウメ(1659)は蛸ではありません。もちろん火星人でも。:
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Main |
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技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。 グリームビート に技回数を 8 振り分けました! カース に技回数を 8 振り分けました! ディム に技回数を 13 振り分けました! 萌えろ に技回数を 10 振り分けました!
現在の体調は いい感じ! |
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訓練により 天恵 が 20 上昇しました!(能力CP - 33 ) 訓練により 天恵 が 21 上昇しました!(能力CP - 35 ) 訓練により 天恵 が 21 上昇しました!(能力CP - 37 ) 訓練により 天恵 が 22 上昇しました!(能力CP - 39 ) 天恵 を訓練するにはCPが足りませんでした。 天恵 を訓練するにはCPが足りませんでした。 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 64 ) 訓練により 海市蜃楼 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 59 )
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
Data (第71回 第73回) |
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ENo.107 銀雪を纏いしモノ |
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* 単独行動中 * |
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[PL] 節季を謳いしモノ |
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