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探索78日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 「夢幻」の宣言を確認しました。 |
![]() | Diary |
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世界が黒い、と彼女は思った。思った瞬間には苦しかった、沈んでいく、ただ、それだけの。白の飛沫が空気を孕んで彼女の周りを踊る、翼をもたぬ鳥を嘲笑うように。飲み込まれる、呑みこまれる、青に。彼女にとって、呑むものはただ炎であったはずなのに、それは、ただ青く、黒く、彼女に腕を伸ばしてゆく。抗えない、それは彼女にとっての、すべてだった。至高の海 Maria el Marlisima 。母の黒い髪が、その青の中で揺れる、包み込み、引き寄せる、幼い彼女を抱きしめたそのしなやかさのままに、視界に幕が落ちてゆく、口腔には涙の結晶の味、入れかわり吐き出される空気は泡沫、薄れゆく意識の中で、幻燈魔術 phantasmagoria が巡っている、くるくると永遠に、永久に追いつくことのない―― その日は、彼女にとって眩暈の様な一日であった。いつかの、遺跡外の日のように、願いと祈りの、約の日の。海の響きで彼女は目覚める。絶望の夜から、声無き日々から、幻の夢から、青い瞳の視線の中へ。Buenos dias. 呟いた言葉は随分と間の抜けた響きだと、彼女は思う、こんな風に誰かに言葉を告げたことが、眠りを共にしたことが。Buenos dias. もうひとたび、本当に小さな声で呟く。そうであればいい、風は静かにそよいでいる。 共に、在る。それは、旅の途中に一時的に夜を誰かと共にすることとは、彼女にとっては違う、明確に。背景、そこに在ることを認められない、舞台に引きずり出すのは彼女に意識か、それとも。ふと視線を投げれば、意志を持って青い瞳と絡まりあう、その視線に紅は点す、幾度も、白皙の肌にも、あるいは。居心地の悪さなのか、それとももっと別の、自分の知らない何かなのか。それは彼女にはわからない、わからないことがわからず、それもまたとても多い、と彼女は少し目を伏せる。視線の逃れがないことを、コルドベスがないことを、彼女は少し恨みもし、またどこか安堵もしている。その無防備さで、彼の前にあることは悪くはなかった。潮の音がしている。海のそばだった。風が少しだけ吹いており、辺りに人の気配はなく、香りも音もなく、とても心地が良かった。四肢を貫かれた傷には、器用に包帯が巻かれている。絶望の気配はどこにもない、遺跡の中がどのようであったか、彼女は少し遠い気持ちになる。ほんの数刻前まで、泥にまみれて朽ちていたことを思い出す、彼女の切り揃えられた髪が首筋で揺れる、いつものように、いつかのように。 あなたのもとに帰るのだと、幾度も口にしながら、それでも一日を過ごせるのはほんの今日だけだと彼女は知っている、彼には帰るべき場所があり、自分は還るべき場所がない、という郷を持つ。それでも、それなのに、彼女はほんの少し背を向けずにはいられなかった。焦がれた時間に比べたら、24時間はずいぶんと短すぎる、それでも。それこそ、あと3時間あれば。Veinticuatro horas del dia, veinticuatro horas que tiene; si tuviera veintisiete, tres horas mas te querria... ふと自分がうたを奏でていることに気づき、そうしてそっと視線を男にやる、聞こえているか、気づかれているのか、複合の言語の海にこの響きはどのように空をかけるのだろうか。何が理性で、何か感情なのか、彼女はほんの少しだけ迷子になる。願うように、思うように呼吸をし、歩み、踊ってきた、誰も彼女を縛ることなど出来はしない、彼女は野の鳥であり、恐らくは彼女の恋もまた。ただ、彼女のその奔放さは、円周の外にきちんと並べられた世界に対しての振る舞いでしかない、その内側の世界に対し、彼女は振舞いを知らない、それは誰も彼女に技術としては教えず、あるいは見せはしない、その色をマリアにとってのエランに透かして見るだけの。 久しぶりにトケを奏でる。昼下がりの潮騒にマルカールが刻まれるように、仄鮮やかなファルセータはその場を静かに流れている、ブレリアスもシギリージャもタンギージョもどこかそれは遠い、孤独の響き、彼女にとって月の光の様にしめやかなソレアレスのファルセータ。孤独の響きを払拭する格別の美しさを持って、その時間は始まる。青い視線は彼女の上を彷徨い、そして彼自身の指先に戻ってゆく、かつて彼女をあの小屋に招いた時の繊細さは今の彼にはなく、終わりのない不揃いなコンパスが輪廻を描く様に、その指先では永遠にかたちに辿りつけない泥だけが弄ばれている。かつての彼が脳裏に浮かぶ、出会ったことの彼を。そうして、そう、かつて、出会った頃に告げた、トケには恋人の名前をつける、そんな慣習を思い出す、彼女の腕の中にはひとつのギター、Jeannie 呟く声は、掻き鳴らされた音に打ち消される、呑みこまれる、音の喉が嚥下する、それは自分の名前だと、その胡桃のトケは歓喜の声をあげる。思い思いの昼下がりに、細い歌声と乾いた音色が潮騒に紛れている、小さく、織り込むように、届けるように。指鳴らしの、小さな恋の歌を、彼女は奏でる、ロマのはじまり、孤独の海から遠く離れて。Jeannie。ほんとうに、ギターに男の名前を、彼の響きを付けたことを、彼女は告げてはいない、今更だとも、自分の中の女を彼に晒すのはどこか違う気がした、彼女は自分の性を肯定も否定もしない、ただ、どこか記号のようではあった。座長の娘で、後継者で、でも繋がらない糸の。華やかな衣装も、賞賛もすべてが彼女には遠かった。ただの記号でしかない、性の、けれど彼女はそのギターに、男の名前をつけている。それはどこか、彼女の魂に馴染んでしまう。世の手習いの恋を、彼女はどのようであったかと、指先で弾く。乞われても頑なに、サラサーテであることを保ち続けた、幾つかの夜も。 マリアとエラン。母の恋は狂気だった、彼女にとっての唯一の愛、真実の恋、翼を折る恐怖と、それを差し出す無邪気さと。母は美しかった、己と似ては居ない母、ロマの生命力をその一心にみなぎらせながら、マノの僅かな螺子巻に、軽く響くタコンに、歓びを溢れ散らせていた、美しい母。美しかった、母。似てはいない、自分。肌も、瞳も、顔立ちも、もっと北の、それはつまり。会えなくなった母、会わせてもらえなくなった、母。壊れた母。己が壊した、母。母の様になりたくなかった、罅割れたくは、己の水を溢れさせる気は、愛を知る心積もりもなかった、狂いたくはない、己に鎖をしたくはない、まだ私は飛んでいたい。 けれど、彼女の白い翼は、ずっしりと海水を吸い込んで彼女を狂恋のもとへ連れてゆく。 目を開けても、そこは青黒い闇でしかなかった、死、それは緑がひきつれてくるもので、炎によって浄化されるものだった、彼女にとって。死。自分はこのまま、母と同じ場所へゆくのだろう、ここではどんな音も聞こえない。虚空。(ことによるとあなたはもう生きてはいなくて、虚空に呼びかけているのかもしれないとも……) 昨日聞いた言葉が、既に現実になろうとしているのかもしれない、それを思うとき、彼女の脳裏に浮かぶのは謝罪でも、苦笑でも、後悔でもなかった。あの夜があれば、彼はもう虚空となった彼女に縛られることはないのだろうとは思った。安寧と歓喜に満ちた、(匣の中には入らずとも、それでも私はあなたが欲しい) 温もりの闇。………… 静かな夜だった、美しさの対価を思うとき、彼女は幾つもの夜をその彼女自身の白の肌と過ごした、灼けた肌の母の美しさに及ぶべくもない、白々とした、白磁の肌を。月の南中は通り過ぎ、幾つかばかりかけた月が照らしだすそのままに。身体のあちらこちらに穿たれた傷跡は、皮膚が薄く盛り上がり薄紅の花が散っているようにも、丹念な刺繍が白のマントンに施されたようにも。どんなマナもなくとも、彼女は彼の鼓動の音を聞く。自分の身体の中で高まる響きにも。ほんの僅かに重なり、ずれ合うその歪さを彼女は愛しく思う、そのもどかしさの中では彼女はサラサーテから少し遠く離れるような気がしている。どこまでも折り重なり、絡み合うコンパスは彼女にとって世界律であり、もっとも基本的な感覚であるのに。世界を睥睨する長い睫も、どこか遠くを見ている青の瞳も、左目につけられた大きな傷の、僅かな肉の再生も。髪を透かして月光が揺らめくさまも、懐かしいような記憶のする緑の香りも、打ち砕く触れることを禁止した傲慢さの破片も、意外にも血の通う体温も。何よりも、Airain、と低く熱を孕んで耳元で呼ばれる、たったひとつの響きの鎖を―― A i r a i n 彼女は、目を開ける。女の声だった。己のメゾソプラノではない、澄んだ、ピアノ線の様なソプラノ。沖も海の底も、それは彼女にとても近い。それでいて、それは彼に紐づいてもいる。マリア。彼女は、ほんの少し躊躇いがちにその名を呼んだ。彼女の母は、彼女には自身の名を名で呼ぶことを強いた、強く、マリア、そう呼んだ時の母の瞳、恐らくはもうゆるやかにその海は狂気に染まって。マリア。エラン。エラン。私を青銅、と名付けたひと。 ぽっかりとした暗闇に、女がいる。エラン。わたしの、愛しい人。声など聞こえるはずがないのに、歌うように、聞きなれた響きが揺れている、波間の木の葉の様に。腰まで波打つ光をたっぷりと蓄えた漆黒の髪。濡れた艶やかな黒瞳。瑞々しい淡い褐色の肌。クレッシェンド・クレッセントルージュ。Airain、ソプラノ。女の腕がのばされる、抱きしめられる、強く。見上げられた瞳には女が灯っている。Airain。 砂糖を染み込ませたような声、頬に伸ばされる指先、濡れた接吻。“Me amas?” 脳に響きは直接穿たれる。 《Si, mucho.》 いつかのように、いつものように、彼女は応える。“Siento lo mismo por ti. ” 背中に回された腕がきゅっと強くなった。“Besame!” いつかのように、いつものように、女は甘く強請る。ひとつ、額に落ちる接吻。“Mucho.” ふたつ、みっつ、よっつ。瞼に、頬に、唇に。女の瞳が閉じられていることを、彼女はどこか幸いに思う、如何なる表情も無い、しめやかな接吻。彼がいないことも。誰も知らない秘密。最早忘れかけていた、重しをつけて、海に沈めた、そう信じていた記憶。私の鎖はどこに結ばれているのだろう。ぼんやりとそれだけを思い、彼女は顔をあげた。眠りから覚めるように、とろんとした眼差しを向けられる。それでも、母はやはりどうしたって美しい。恋に溺れている、蠱惑の瞳。 “Siempre pienso en ti. No puedo vivir sin ti. Estoy loca por ti. No hago ma’s que pensar en ti.” 暗闇の中で、『あなた』が、増幅している。あなた、Airain。“No me dejes. No iero perderte, Airain. ” 愛の言葉が、彼女を呑みこんでゆく、感情の奔流、落とされ、強請られる接吻。けれどどんな愛の言葉も、名前も、瞳も、温もりも、すべてが素通りしてゆく。女は彼女を見ていない、彼女の中に、海に溶けた永遠を見ているのだと彼女は知っている、どんな言葉も、どんな響きも、すべてが幻。 (No soy Airain, tu Airain. Pero soy......el bronce......? )
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![]() | Message |
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【つぶやき】 「――わたしは、あなたのエランじゃない」
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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![]() | 突撃メッセ委員会 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 居待月 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | NANDEMO許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | ソロ相互協力組合 GalaSy(仮) |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 舞踊推進委員会 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 薔薇の名前 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | CUADRO DEL GITANO |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | Main |
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メッセージにこだわってみました! ハバネラ『パハロ・レベルデ』 を 硬質な足音 に改名しました! ジャンニ(354)に連れてってもらおうとしましたが同じパーティにいません。
技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。
ItemNo.3 万能砥石 を捨てました。
リエブレ『ラ・フルール・ド・カスィ』 を少し齧ってみましたが好みじゃありませんでした。
武具に リデル『アダマス・ロサード』 を装備!
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訓練により 風霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 43 ) 訓練により 風霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 44 ) 訓練により 天恵 が 49 上昇しました!(能力CP - 122 ) 訓練により 幻舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 30 ) 訓練により 幻舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 31 ) 訓練により 幻舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 32 ) 訓練により 幻舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 33 ) 訓練により 幻舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 34 )
技No.31 生きることの喜び を訓練しました。
GREAT保存食 を料理し、 カレ『アマレット&ピンクペッパー』 をつくりました。
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
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「・・・・・・というわけでこの話はこれで終わりだッ!!
次作は9月中に公開予定だそうだから この場所はそれまでは残しておいてやる、ありがたく思うんだなッ! 宣言画面もすみかも普通に使える状態だ。
次作の情報はトップページにぼちぼち現れるらしい。 どうせ奴の気まぐれで頻度はアテにならねぇがな。
・・・さて、伝えることは伝えた。お前の夢の中にでも戻るとしよう。 ハハハッ!!しばらくは良い夢ばかりだなァおいぃッ!!」
「いやぁ実に長かったなぁ諸君。予定より1.5倍も長くなってしまった。 とりあえずお疲れ様といったところか。
そして長丁場へのお付き合い、とてもとても感謝している。 次の世界はこれほど長くならぬようにするつもりだが、 どうせ奴の気まぐれだ、アテにはならないかもしれんな。」
「そんなわけで次作も時間あったら参加しちゃえばいいと思うよーっ!! 時間あったらだからねー?そこおねーさんとの約束だぁっ!!
最後まで参加してくれてほんとありがとぉーっ!!」
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![]() | Data (第77回 第79回) |
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ENo.1881 エラン・サラサーテ |
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ENo.354 ジャンニ・マリア・フィオット ![]() ![]() |
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[PL] 水杜 |
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