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探索23日目 基本行動の宣言を確認しました。 「取引行動」の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
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火薬のニオイと、血のニオイ。 銃を撃ったニオイ。 ヒトを殺したニオイ。 銃でヒトを殺したニオイ。 ――おかーさんが銃でヒトを殺した、ニオイ。 部屋の中にそのニオイが充満して、 おかーさんの、 あのいつものイイニオイが、 私にはもう、嗅ぎ取れなかった。 ・ 月の輪郭をなぞるように _Stray cat_ 6 <おかーさん> ・ ・ ・ その頃、私にとって特技といえるものは一つもなかった。 射撃も 格闘術も 暗号解読も、戦術学もそう。 全てが落第点だった。 必須技能を何も修められない私は『凡庸な十歳の少女』でしかなく、それ以上でも以下でもなかった。 しかしその場所では凡庸な少女は必要とされない。 いや、凡庸な少女は存在してはならない。 だから選択肢は二つしかなかった。 消えるか、変わるか。 教官は私に前者を勧めた。 同期生達は無言で前者を促した。 だから私は前者を選択するべきだと思った。 しかし私は前者を選ばなかった。 今考えれば妄執でしかないけれど、でも昔の私にとっては正当で清純で順守すべき大切な動機があったから。 だから私は、後者を選択した。 ・ ・ ・ おかーさんは二つの死体の上にシーツをかけた。 たぶん私が見ないようにするために。 「おそらくまだ仲間がいるわ。そいつらが来る前に移動しなきゃ」 まるで、ホットドックの屋台でマスタード抜きのホットドックを注文するみたいな軽い口調で、おかーさんは言った。 いつもの顔で、 血でびしょ濡れになったまま。 「あ、このままだといけないわね。着替えないと」 私の視線に気付いて、おかーさんは洋服を指先でつまんで見せた。 「少し待っててね」 私の横を通り過ぎて、旅行カバンから代えの服を出すおかーさん。 通り過ぎたとき、息ができなくなりそうな濃い血のニオイがした。 ぐっ、て生唾を飲み込む。 それから振り返って、おかーさんに言う。 「…………。ねえ、おかーさんはどうしてあんなに慣れてるの?」 ――ヒトをコロスの。 聞かなくてもイイと思う。 でもアレを見て聞かないなんて、できない。 おかーさんは、動きを止めた。 『申し訳ない』って顔をしてる。 でも覚悟を決めたみたいで、言った。 「人を殺すお仕事をしてるからよ」 一瞬、頭の中が真っ白になった。 おかーさんはぜったいウソつかない。代わりに言えないコトは言わない。 だからそれはホントのコト。 「ごめんね」 そう言って、私に背中を向けて、おかーさんは服を脱いだ。 服についた血のせいで、お肌のほうにも血がうつってる。 だけどおかーさんの肌は不思議なくらいにきれい。傷の一つもないくらいに。 私に背中を向けたまま、 「ごめんね……」 おかーさんは向こうを向いたまま、言った。 ごし、ごし……、ってタオルでおかーさんはカラダを拭く。 「……」 おかーさんはいつも正しくて、優しくて、ウソつかなくて。 料理が上手で、裁縫が得意。 心配性で、寂しがり屋で、恥ずかしがり屋で、泣き虫。 げいのう人とかよりずっときれーで、笑顔がステキで、でもダレかに見られるのは苦手で。 がんばったらいっぱい褒めてくれて。 朝ごはんにコッテリしたのは食べられなくて。 私と血が繋がってない。 だけど私を大切にしてくれる。 それが私のおかーさん――――だった。 知らなくて、気付かなくて、私はそれがおかーさんの全部だって思ってた。 イチバン大好きなヒトのコトなのに……。 「……今まで言えなかったの、苦しかった?」 おかーさんの手が、止まった。 それからやっぱり向こうを向いたままで。 「言いたくなることが、悲しかったわ……」 でも、言ったら私がショック受けるから。だからおかーさんは言えなかったんだ、って思った。 「……。シゴト、いつシてたの?」 「ウィオちゃんが寝た後で……」 「いつからシてたの?」 「ウィオちゃんと出会う前から……」 「どれくらいのヒト、コロシたの?」 「分からない……」 「……、なに、」 おかーさんの背中に、言った。 「なに、泣いてるのさ」 おかーさんの背中は、震えてた。 「ごめん、ね……」 ぎゅう、ってタオルを握り締める音が聞こえた。 「最低なお母さんで、ごめんね……」 小さな背中だった。 ほとんど一瞬で二人のオトコをコロシた背中なのに、そんな風には、見えない背中。 「でも……、守るから……」 震える背中で、震えるカラダで、震える声で。 「私が、どうなっても……、ウィオちゃん、だけは、守るから…………」 一回タオルに顔をうずめて、 それからゴシゴシ乱暴に顔を拭いて、おかーさんは顔を上げた。 「私にはそれしか出来ないから」 タオルを置いて、おかーさんは代わりの服を出した。 紺色のシャツと、伸縮するちょっと値段高めのデニム。 おかーさんがあんまり着ない服。でも、動きやすい服。 たぶん、戦うっていう意思表示なんだろう、って思う。戦って、私を守るっていう意思表示。 『自分はどうなってもイイから』私を守る意思表示。 嬉しいって、思う。 でも……。 それは……。 ダメだと思う……。 だって、そんなの、ダメだよ……。 ダメ、すぎる……。 ぐっ、て私は歯を食いしばった。 「…………そ、は?」 「え?」 おかーさんが、デニムに片足を突っ込んだ格好で聞き返した。 「萌え要素はっ!?」 「……………………………………………………。え?」 振り返るおかーさん。片足でバランスとりながら。 「だから、極小ビキニでひたすら露出して直接エロ路線をひた走るとか、全天候対応型特殊迷彩服にM1014みたいなショットガンで武装してワイルドさを強調するとか、おっしゃれーなドレス着てBGMにヤンマーニヤンマーニ言わせて無敵状態になるとかっ、なんかそういうのっ! そんなフツーの服とか問題外じゃんっ! ダメだよダメっ!」 「え……、えっと、そこ? て、あ、ウィオちゃん、今、シリアスな……」 目をまんまるにしたおかーさんが呟いた。 「深刻なハナシじゃんっ! 衣装は大切なんだよっ! そこで燃えるか萌えるか分岐するって言っても過言ではなしっ! そして燃えて萌えるかどうかもっ! これはアレなんだよっ! 敵と戦うと同時に自分とも戦わなきゃいけない場面なんだよ〜っ!」 「……」 私のイキオイに押されたみたいに絶句するおかーさん。 私は両手を腰に当てて、叫んだ。 「それで、ないの!? 衣装っ!」 「え、え、えっと……………………ええ……」 片足でバランス取ったまま頷く器用なおかーさん。 「じゃあ今回はデニムで許してあげるけど、次からはちゃんと用意してなきゃダメだからねっ! 理想としては私服の下にバトルスーツ! ババッ! って一瞬で私服脱ぐの! そのシーンが見たいっ! 服の下に服着てるとかアリエナイだろ〜っていうツッコミもいれたいし!」 私はビシッ! て指差してみた。 「分かったらはやくデニムはくっ。そんなこっちにお尻突き出したままだと揉むよっ。揉んでイイなら揉みしだくけれどもさっ」 言ったら、おかーさんは我に返ってデニムに両足とおして引き上げた。 ……それはそれで残念。 「じゃあイくよっ。っていうかどこにイったらイイのか分かんないけどさっ」 私は個室のドアのほうに歩き出した。 「あ、待って!」 おかーさんが言った。 だから私はちょっと止まった。 「ウィオちゃん、私の話を聞いたでしょ?」 ヒトゴロシ、って? 「聞いたけど」 振り返らないで私は言った。 「……じゃあどうして、何も言わないの?」 「なにもって、非難とか、文句とか、そういうの?」 「……」 おかーさんは答えなかった。 つまりそうってコトなんだろうね、って思う。 「ん〜……」 私はちょっと考えた。 考えて、言った。 「かんけーないじゃん」 振り返って、ニカ〜ッ! て笑う。 「私のおかーさんは、おかーさんじゃん」 もしおかーさんが殺し屋とかだったとしても。テロリストとかだったとしても。連続殺人犯とかだったとしても。 おかーさんが優しいのは、私、知ってるから。 みんながおかーさんをヒドイヤツだって言っても、私が知ってるおかーさんが、ホントのおかーさんだって私は信じられるから。 ずっとずっと信じていけるから。 だから。 「私は言えるんだよ」 ダレにだって。 どんなヤツにだって。 私は言える。 言える。 「私のおかーさんは世界中の母親の中でイチッバンサイッコ〜な母親です、って」 もしかしたら、それって――それのほうがキツいのかな。私はふと思った。 でも、私はそう思い続けるんだと思う。 きっと。 ずっと。 おかーさんは、きょとん、ってリルィンみたいな顔になって、 イキナリじわって目に涙を浮かべた。 「ごめんね……」 涙が流れて、落ちて、嗚咽が喉の奥から染み出して。 「ありがとう……」 囁くみたいにそのコトバを、おかーさんは呟きもらした。 まったく。泣き虫なんだから。 私はおかーさんに寄っていって、ぎゅ〜って抱きしめた。 火薬と血の、濃いニオイ。 それが鼻について、 おかーさんの、あのいつものイイニオイが、 少しだけ、香った。 ・ ・ ・ 力がほしかった。 私の願いを叶える力。 人を殺すための力。 そのための能力。 ありふれた物語に出てくるような、ありふれた感情を心の中に秘めて、私は力を求めた。 誰に否定されても、 ひたすらに睡眠と休息と食事と入浴の時間を削って、 心を削って、 身体を冒して、 ただ、力だけを求め続けた。 そうして、一年ほど経った頃。 人としての大半のものを失い、 代わりに私は、同期で誰よりも秀でた技能者となっていた。 大半の、 失ったものは。 今でもまだ、 思い出せてすらもいない。
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【パーティメッセージ】![]()
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追加アイコンを 2 増やしました!
マジックミサイル に技回数を 3 振り分けました!
ハイヤー(1230)に 鉄鋼葉 を渡しました。
アイアンマン(750)から こっそり作った質素なごはん を受け取りました。
ハイヤー(1230)から なんか茶碗っぽいの を受け取りました。
こっそり作った質素なごはん を食べました。
【第25回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 魔力 が 37 上昇しました!(能力CP - 56 ) 訓練により 禁術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 8 ) 訓練により 禁術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 9 ) 訓練により 禁術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 10 ) 訓練により 禁術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 11 ) 訓練により 禁術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 12 ) 訓練により 禁術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 13 ) 訓練により 禁術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 14 ) 命術 を新たに修得しました!(戦闘CP - 10 )
技 シヴァ を修得しました!
ハイヤー(1230)に 30 PS 渡しました。
ハイヤー(1230)に レモン石 を渡しました。
簡単な保存食 を買いました。(- 40 PS)
アイアンマン(750)に、 簡単な保存食 を ドレススカート に合成し、 青い宝石 に変化させてもらいました!
ただの枝 から 違月 という 魔石 を作製しました。(- 10 PS) 駄木 から 紅月 という 魔石 を作製しました。(- 20 PS) 駄木 から 水月 という 魔石 を作製しました。(- 20 PS)
ハイヤー(1230)に、 簡単な保存食 を料理してもらい、 こっそり作ったおでん(牛スジ) を受け取りました。
アイアンマン(750)の所持する 触手 を消費して 魔除けの腕輪 に効果付加し、 魔防LV3 の付加に成功しました。 ハイヤー(1230)の所持する 緑星石 を消費して Powerful Whip に効果付加し、 地撃LV1 の付加に成功しました。 B2F T-8 魔法陣〔戦塵〕 に移動しました!
T-7 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
アリエス(1)の声が届いた:![]()
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![]() | Next Battle |
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B1F R-6 / 下り階段
通常戦が発生!
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![]() | Data (第22回 第24回) |
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ENo.18 Wyona A. C. Furfures |
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ENo.750 アインクルス=アンキュール ![]() ![]() ENo.1230 Novest Hayer |
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[PL] Magatama |
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