抗時空間ビールバー『六命館』


　そのような文字が刻まれた銅板の看板がキシキシと揺れていた。
　その下にある、かしいだ形の檜のドアを押し開けると、あなたの目にその異様な光景が飛び込んできた。

　天井からぶら下がる、数多の金と銀の歯車が噛み合い組み上がっている巨大な時計。
　床に置かれた、呵呵と笑い声を出す老シャム猫の真っ黒な真鍮像。
　上下にピストン運動し、色の付いた蒸気を吹き上げる瓢箪型の機械。
　空気を送り込む巨大な翼を甲高い音を立てながら羽ばたかせる、歯車で作られた鷹型の模型。

　店の隅という隅に、山積みとなって音を立てているそれら。

　無数の歯車の音。甘いアルコールの香。肌に触る、熱に満ちた乾燥した空気。
　何処を見ても視界の中では常に何かが動いていた。まるで空間全体がひとつの巨大な機械であるかのように。

　そこはバー呼ぶにはあまりにも混沌とした空間であった。

　緩やかな弧を描く形のカウンターの回りは片付けられ、幾つかの椅子が用意されている。椅子も他の物と同様多くの歯車が複雑に絡み合った構造であった。
　薄暗い店内にあって、カウンターだけは壁や天井からぶら下がるアーク灯に照らされ、明るい。

「やぁ、こんにちは」

　背の高い、古ぼけたマントを羽織った男がカウンターの奥から姿を現した。

「ゆっくりと時間を忘れて」

　男は壁に付けられた円柱形と直方体を組み合わせたような装置のレバーを引く。
　装置が複雑に動作し、装置から飛び出ているノズルのようなものがブルブルと震えた。

「きみの旅のその由も忘れて」

　ノズルから勢い良く黄金色の液体が吹き出て、その軌跡が弧を描きく。投げ銭を受け取るマジシャンの如く、右手に持つ真鍮のグラスでそれを受け止めた。

「しばし一緒に楽しもうよ」

　あなたの前のカウンターに、それはそっと置かれた。



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ビール飲もうぜ！

こちらはビールに関する情報交換のコミュニティです。
好きなビール、印象的なビール、ビールの旨い店、ビールに合うつまみ…　ビールに関する話題ならなんでもウェルカム！

コミュ主は毎回1本ずつビールを紹介するらしいですが、予定は未定。（多分海外ビールが中心になるかもしれません）

アルク(580)からのメッセージ：
アルク「いやはや、最近はすっかりとご無沙汰にしてしまい申し訳ない限りです。諸々に時間が取れず、しかしビールは変わらぬ味、です。」

アルク「…トラピストビールの幻のビール、『ウェストフレテレン』が最高度数の一品、『ウェストフレテレン アブト12』を楽しむ機会がありました」

アルク「葡萄のような濃厚なアロマ。トップにくる鋭いモルトの苦さは、口にひるがる前に収束し、甘みへ変わる。アルコール感が強い。重い。甘み、苦味、アルコール感、コク、喉越しの全てが重い。
後味は爽快、というよりも、すっ…と消えて行く。
プレミアだけではない、素晴らしく個性的な味わいの高級ビールでした。
」

アルク「皆様にも是非、ご賞味していただきたいとは思いますが、なにぶん貴重な品でして、数が入らず…。
専門店を回ってみると、意外と見かけることも多いかと存じます。」

アルク「そして遠い島国の港町では、『ブリュッセシンシス ビアフェティバル』が今年も開かれるそうです。
是非行きたいところですが、果たして…。」

アルク「ヘサームさん。チョコビールの肴…難しいですね。チョコビールそのものがかなり主張が強く、例えば『チョコベア・ビター』のようなビールは、その苦さに全てが覆いつくされてしまう可能性があります。苦さだけではないのですが…。
そのためどちらかと言えば蛋白な味わいのものが似合うかと。ナッツ等は如何でしょうか？」

アルク「チャイムさん。ノンアルコールのものは、私も腰をおちつけて味わって飲んだことはありませんが…一様に「酸っぱい」という感想でした。
わざわざ買うことも無いので、多分、ずっと謎謎のままです。何方か御存知かな…？」

アルク「ホリディさん。缶ビールも、なるべくグラスに注ぎたいところですよね。
缶のままでは泡が立たず、劣化が激しい。泡を味わえないのも、勿体無い。色合いも楽しみたいですしね…。」

チャイム(773)からのメッセージ：
チャイム「なるほど、蓋やラベルのコレクション…。
ベルギービールバーでボトルと一緒にラベルを持って来てくれてたんはそういう理由やったんか！
今度からせっかくやし、持って帰ってみよかな、ふふ。」

チャイム「せやけど、ビール好きはビール好きに間違いないねんけど、細かい味の違いが分かるほど舌肥えてないからなぁ…。
そういう意味では確かに日記とかつけだしたら、違いを意識するようになってええんかもしれんな。
ま、美味しく飲めたらそれでええねんけど！」

キリイ(1191)からのメッセージ：
キリイ「ご無沙汰。…あら、マスターは忙しそうね。誰かスタウト頂戴」

キリイ「ビール日記はここのマスターがつけてなかったかしら。写真付で。ビールの瓶も国内外問わず面白い物デザインいい物あるし、並べてみるのなかなかいいわよ」

ハント(1632)からのメッセージ：
「・・・どうにかこの店に来れた事を、幸運だと思う。」
　疲弊した体を席に預けると、何でも良いから一杯頼むと呟いた。

「ノンアル・・・ナニーステート飲もうぜ。ブリュードッグの。
　・・・まあ魅力的な冗談はさて置いて、俺は普通のノンアルか第三のビールを飲むなら、ジンジャーエールで充分って人間だけどな。
　どこぞの黒ビールっぽい奴が美味いって話だが、名前は忘れた・・・。」

「エビスはある意味定番だな。願わくばこのまま存続して欲しいもんだ。
　ギネスは・・・盲点だったな。確かにアレも買い求め易い方だしな。
　くそ、揚げ物で一杯引っ掛けたくなってきた・・・。」

ソフィア(2037)からのメッセージ：
ソフィア「先日、京都で行われた地ビールフェスを覗いたが、盛況すぎて何も飲めなんだ。ビール熱が高まっておるのかな？」

ソフィア「アサヒと言えば、今度ドライの黒が出るのう。ドライビールの黒は未体験じゃから楽しみじゃが、期待しすぎると、のう汗」

ホリディ(2524)からのメッセージ：
ホリディ「フルーティーフレーバーだから飲みやすいって分けでも無いですよね、むしろ苦味を抑えてるかどうかな気がします」

葛葉(2667)からのメッセージ：
葛葉「３月はアロガントバスタードエール、サブライムリーセルフライシャスエール、モーグルマッドネスエールと好みにあう濃い目のエールが多く飲めて幸せでした（＠＠」

葛葉「夏限定にありがちな爽やか系が苦手だと、この寒い季節がビールの季節になるといふ」

４式(3216)からのメッセージ：
４式「＞チャイム様　サントリーのオールフリーでしたか。あれはまぁ気分だけで良いなら……でしょうか。日本のビールはアルコールが少ないですので。しかし代用品とはなり得ない気はしております。

＞ハント様　ビール日記はなるほど。お手軽で良いかもしれません。日記としての側面もありますし、あとで見た時に思い出しやすいのは非常に良い点だと判断できます。」

４式「＞ホリディ様　ギネスを缶で……ううむ、意外な事にまだ飲んだ事がありませんでした。今度ためさせていただきます。泡は重要でありますな。普通の缶ビールを飲む時にも陶器製のビアグラスなどを使うと綺麗に泡が出てお勧めであります。

＞葛葉様　ビールに甘いお菓子でありますか。新感覚だと判断できます。４式はやはり塩っ気のあるものになりがちですので。」

４式「先日みなとみらいコレットマーレの中にあるアメリカンハウスに行って参りました。送別会だったのであります。みなとみらいの夜景を一望しながらのビアは良い思い出になったと判断できます。湿っぽくなりそうですので―――乾杯。と、そう誤魔化させていただきます。」