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焔の月 14日目 基本行動の宣言を確認しました。 |
Diary |
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エスタの街の片隅。 とある宿の中庭、最近暖かくなり始めた日差しを浴びながら、アイリーは考え込んでいた。 ロの字型をした奇妙な宿で、中庭を囲んで客室が広がっている。宿の主人の趣味か、中庭にはあち こちに草花が植えられ、用意されたテーブルや椅子で寛げるようになっていた。古めかしい中庭と建 物は、古風な建築が目立つエスタの街並みに良く溶け込んでいる。 春の到来を思わせる爽やかな日差しとは裏腹に、テーブルについたアイリーは憂鬱そうにため息を ついた。隣の席ではうとうととハルが船を漕いでいる。 「ハルさん、お飲み物が冷めてしまいますよ」 先程アイリーが二人分買ってきたコーヒーは、まだ辛うじて湯気を立てていた。軽く揺り動かすと、 ううん、と声を上げてハルが目を開けた。眠そうに瞬きをしてから、アイリーの方を見る。 「ああごめん、暖かいからつい眠くなっちゃって」 「いえ、こちらこそ――呼び出したまま黙ってしまいまして、申し訳ございません」 言いながら自分のコーヒーを啜る。目が覚める苦味に眉根を寄せて、もう一度ため息をつく。 外法之助が留守の間にハルを呼び出したは良いが、いざ話し始めようとすると言葉が出てこない。 予想以上にこの間の、外法之助とのやり取りで受けた衝撃が響いているようだ。どう切り出したもの か。 「ええと、何の話だったっけ?」 ハルがコーヒーを口に運びながら尋ねてくる。 いつまでも先延ばしにしても仕方がないと判断して、アイリーは口を開いた。 「外法之助さんの、事なんですけれど」 「臥待君?」 「何か、変わった様子はございませんでしたか?」 アイリーの言葉にハルは少し考えていたが、やがて首を横に振った。 「特にないと思うけどなぁ。あ、でも最近、ちょっと苛々してる時あるよねぇ」 「……ええ、確かに」 「人探し、上手く行ってないのかなぁ」 「そう、みたいですね」 人探し。その単語に、アイリーの背筋が少し寒くなる。先日、焚き火の側で外法之助から聞いた事 を思い出したからだ。 何しろ彼が尋ね人を捜している理由は「捌いて調べて閉じ込めたいから」と言うもので、そうしよ うとした理由も因縁があるとか憎いからとかではなく単に「面白い奴だから」だと言うのだから、完 全にアイリーの理解を超えている。捌かれても死なないらしいという相手も相手だが。 いくら見た目が人間そっくりでも人外は人外――そう言う事なのだろうか。 外法之助は、現時点では(そして表面的には)ハルやアイリーと協力している……ように見える。 事実、彼から刃を向けられたりぞんざいに扱われた事はない。受け答えもまあまあ普通だし、冗談だ って言う。 しかしながら根本的な部分で、彼はどこかが、アイリーが予想していたよりも遥かにおかしい。そ の異常をもたらしているのが何なのかアイリーには分からないが……一歩間違えば自分達があの刀に 斬られる事になるのは、想像に難くない。 居ても立ってもいられなくなったアイリーは、もう一人の仲間であるハルが外法之助をどう思って いるか気になった。それでこうして呼び出してみたのだが――呼び出してから、人探しの理由を尋ね た際にハルはその場にいなかった事を思い出した。 彼は何でも気にしすぎるアイリーとは真逆で、何もかもを気にしない。アイリーのようにうっかり と、込み入ったところまで外法之助に質問してはいないのだろう。そのおかげで直接彼の狂気に触れ ずにすんでいるのかもしれない(ただ、ハルは本当に色々な物事を気にしないので、外法之助の狂気 を見ても尚平然としている、という可能性があるにはあるのだが)。 コーヒーはいつの間にか空になっていた。飲もうとして傾けた手が空しい。空のコップをテーブル に置き、また考え込む。 (で、どうするつもりなんだ、俺は) 何となくだが、その辺の野生生物やら動き出した物品やらよりも、外法之助の方が余程危ないよう な気がする。戦闘で死ぬよりも手札を出し間違えて外法之助に斬られる可能性の方が高いようにも思 えた。 自分は思っていた以上に、危険な場所に居る。それは確かだ。 ならばどうするか。大人しく尻尾を巻いて逃げるか。……その選択肢はを選ぶのは、どうしても憚 られた。 アイリーはまだ25だ。こんなところで死ぬつもりは毛頭ない。多少の危険は人生のスパイスとして 楽しもうと思っているが、度を過ぎた危険で命を落としては元も子もない。 しかしながら、外法之助が彼にとって非常に面白い存在であるのも確かだ。「庭園」を介さずに一 定の協力関係を結べた事もアイリーにとっては大きな収穫である。 「庭園」に所属する限り、ある程度強い力をもった存在とのとのやり取りは結社のエージェントを 介して行わなければならない。危険は少ないが、面白みは余りない。それに一対一での契約というの は、どうしても取り辛くなる。 それに比べ、側で眺めていても良い、質問をしても良い、という今のアイリーの立場は非常に都合 がいい。外法之助が一体どのような種類の存在かはまだ分からないが、分からないからこそ、ここで 投げ出すには惜しいと感じた。 そこでアイリーの思考は一周する。 それならばどうするか。 コップの表面を意味もなく指で撫でながら考える。手札を確認し、また考える。誤らないように。 アイリーの護衣の右ポケットから奇妙な音がしたのは、丁度その時だった。 「ん?」 「え」 何の音かと、怪訝そうに首を傾げるハルの隣でアイリーは飛び上がった。 こちらの世界に来てから一度も着信する事のなかった携帯電話が、鳴っている。 アイリーは反射的に携帯を取り出して、発信元も確かめずに耳に当て――。 三秒後、即座に投げ捨てた。 着信した携帯電話は鵬から貰ったものではなく「庭園」から支給された方であり、そしてその向こ うにいた人物が――他ならぬ、アイリーの上司だったからだ。
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Message |
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ハコ(833)からのメッセージ: 【えっとねー、じゃすてぃんさんは、あんてなでじゅしんしたどうがでいってたの】 【よくわかんないけど、かっこいいかなって!】
【あのねー、ひとりでこころぼそかったんだけど、らくべるくんならこわくないかなーって、だからね、こっそりついていったらね、おなかまがいてね?】
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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何DEMO★許可!!! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
Toy store |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
物理だけど私魔法使いですから!! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
Main |
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ItemNo.14 その辺の野菜 を捨てました。
その辺の果実 を食べました。 |
Special Event! |
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お菓子なんて妄想でした・・・
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武具に 鉄塊(木目印) を装備! 防具に 三日月のカフス を装備! 装飾に 黄色いデイジーの腕輪 を装備! 自由に 鉄塊(結晶印) を装備!
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訓練により 体格 が 22 上昇しました!(能力CP - 21 ) 訓練により 叩撃 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 15 ) 訓練により 叩撃 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 16 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 15 ) 訓練により 料理 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 9 )
果実 を買いました。(- 30 PS)
臥待(456)に、 鉄塊(薔薇印) を 鉄薔薇の羽 に合成してもらいました!
ハル(1298)に、 杉 から 木彫りのカフス という 防具 を作製してもらいました。(- 70 PS)
MAP1 O14 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
Next Battle |
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MAP1 L15 / 平原
通常戦が発生!
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Data (第13回 第15回) |
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ENo.489 アイアンローズ |
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ENo.456 臥待外法之助 ENo.1298 ハル |
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[PL] しのだ |
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