ENo.869 アイリーン・アスロック

ロンドン郊外に住む魔女。
古の大陸ハイパーボリアを破滅させた魔術師アスロックの末裔のうち、旧支配者『アフーム・ザー』の力に魅せられ、その信徒となった背徳者の子孫であり、今代の『炎の侍祭』。

アフーム・ザーの覚醒を第一の目的とした旅と研究をしている。魔女としてはまだ未熟といっていいレベルではあるが、アフーム・ザーの僕たる白蛆『ルリム・シャイコース』らの支援を受けており、『水氷』の力に適性がある。『Parchments of Pnom』を好んで携帯し使用する。

自身にその意識は無いが、感情に波も口数も少ないうえ、冷酷、冷徹と思われるような言動が多く、興味の無い他人や敵対者を『養豚場の豚を見るような眼』で見るなど、術の方向性も相俟って酷氷の魔女などと呼ばれている。が、その視線は一部支援者や付き合いのある者たちからは『我々の業界ではご褒美です』とか言われ喜ばれることもある。

身長１５８ｃｍ。今まで体重とスリーサイズを聞いた者は悉く氷の彫像と化してきた。
蒼く長い髪でやや童顔、左胸に炎の形をした痣がある。両親は５歳の時に同じくアスロックの末裔にしてアフーム・ザーの復活を阻止しようする者たちに敗れ死亡しており、以後、召使であり最初の師となった老人と６年間共に暮らした。彼の死後はあちこちの魔術師に師事し、各地を転々としている。

流血の魔女、と呼ばれる姉弟子から異界の存在を聞き知り、己の修業とアフーム・ザー復活のヒントを探すためにこの世界に渡ってきた。召使のディーェルを別行動させ、少しでも多くの情報を掻き集めさせている。

○Parchments of Pnom
プノムの羊皮紙文書。別名・妖精の書。アイリーンが持つ魔術書であり、三重防護円や数多の悪魔祓い、氷雪の精霊の使役と退散などについて書かれている。また人類の起源について、読む者が自分の喉を刃物で切り裂く程度のことが仄めかされている。

○ディーェル・パディントン
13歳になったばかりのある雨の日にパディントン駅で拾った喰屍鬼。気紛れに連れ帰り自分の身の回りの世話をさせ、魔術を教授している。

※硫酸先生プロフ絵ありがとーｗ