タルタスの街に見捨てられた異教の教会をねじろとしていた
三人の男たちがいた。

彼らは祈る者の絶えた家の神のように
自らの家を去ったあとの今も
家にいたあの日々のように身を寄せ合い旅をしている。





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パーティ用コミュニティです。『神の去る家』以外の方はご遠慮ください。

アッシュ(1239)の周囲にはどうしても紙の焼ける匂いが漂う：

　焚火の炎にアッシュ・サフは戯れに指を差し入れる。炎はゆらめく。すぐに指は引かれる……そして焦げ痕ひとつ残らない。肉が焼ける音さえしない。

「……ま、便利と云えば便利だよな」

　同意を求めるでもない曖昧な問い。傍らの無言の同行者の背をぽんと叩く。指先は熱い。目線は山の先を見ている。神の去る家のもう一人の住人を。

マタル(772)からのメッセージ：
紙煙草を咥える。火を着けることをせず、ただそのままぼんやりと遠くを見ている。
煙草の先が上下に揺れている。ストールが風にたなびく。
あ。煙草を咥えたままに呟かれた声は、少しだけくぐもって聞こえた。

やがて火の着けられるそれを、彼は深く吸い込んだ。指先でトン、と叩けば少しだけ煽られて灰が地に散らばる。虫の死骸の様に。