あれから2週間。 穏やかな海の航海はなーんの問題もなく過ぎて、 退屈過ぎるくらいだった。 ようやく、遺跡にたどり着いた私たちは遺跡の魔物—— といってもなんかヒトデ顔の女の人と なまこ顔の女の人っていうのと戦ったわ。 （魔物というより観光客みたいだったけど。） あとは、さすがに最初から大当たりとはいかなかったから、 適当にその辺に生えてた海藻で酢の物を作ってみたぐらいかなあ。 あ、そうそう！いくつかコミュニティってやつにはいって見たのよ。 ラジオっていう他の探索者の声が聞こえてくるのが結構お気に入り。 これから、航海中はこれを聞いている事にしましょう。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

ヘルディナは、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。