テリメイン最先端探索拠点、とあった。緩やかに泳ぎ、夜にはこの船に戻って休み、そうして何日か——日誌によるところ三日、といったところにその硝子状の施設はあった。最先端探索拠点。言葉の意味はなんとなくわかる、それがスキルストーンの力によるものなのか、私の中で囁くものの声なのはか別として。探索の、最先端という言葉に違和を感じないわけではない。正しくは、その言葉の使い方ではなく、広い海に揺蕩う私の有様を、そう……例えるならば矯正されるような感覚だ。最先端、という言葉は、最先端とは……随分と長く伸びた線分の端、時や距離の切っ先、最も遠い場所、そのようなものだとして……そうだとするならば……私もまた、その伸ばされた線分、いっぽんの長い道行、港から繋がるロープ、そのようなものに連なり、またその苧環をくるくると紡ぐ担い手になるというような、そのような意思を感じる。巧く書き付けることができない。この海を進むにつれ、風の匂いは日々に濃くなり、またこの書き付ける紙の重さを感じる。夜の海は酷く怖く、朝の海には悲しさを感じる。その繰り返しに変化はないけれど、不思議と、海の奥に入って行くことは、どうしてか全く知らない場所に来るような気持ちがあり、この私、華燭の有様から少し遠く離れて行くような面持ちもある。初めて探索協会に踏み入れた時の、不思議な高揚はまだ胸の中にある。数日の前のことだから。手紙は、まっすぐに遠くへ行く必要はない。受け取られるべきもののところへゆけばいい。私はそうやって生まれ、あるいはそのように沈んだ。それが、最先端、という言葉にそぐわないような気がするだけだ。私の、私自身の望みとは、別の概念として。 こうやって朝にこの世界のことを考えることは、私の手助けになってゆく予感がしている。この世界は——あるいは、この海は私の知る海ではなく、出会うひとたちもまたしかり、また私の資質の現れ方もまた。私の存在で涙を流すひとはいない。悲しむひとも、激昂するひとも、懇願するひとも、また。私もまた、涙を流すことがない（私は涙を流すのだろうか？）奪われることもなく、今、私は純粋にひとつの存在として、このテリメインにある。そのことは私を随分と慰める。私の中の水を波立たせられるのは、私なのだということが。私は、どこまでゆけるのだろう、ということも。誰に願われることもなく。 不安のないわけではない。——海賊。最先端拠点の集会所に、その言葉と注意喚起を見つけた。どういったものかは知らない、けれど賊という言葉の指し示す、首筋を何か撫ぜる気配にそれが忌避されるべきものなのだろう、ということは朧げに理解できる。 奪う、ということはひとのさだめ、そのことを私たちは理解している。ひとは、願いのために何かを奪わずにはいられない。それが意図して差し出す心臓や右目であり、知らぬ間に手折られる花であったとしたとしても。願いの代償として消費される私たちがいる。残響の生まれる大樹がそうであったように、この世界でもまた同じく、同じく、…………。 今日は随分と筆が止まってしまった。晴れた空は少し明るくなってきて、月はもう帳の向こうへ消えていく。船の進む道行きには泡が生まれる。生まれて消えてゆく。白い帯が少しずつ透明になり、小さい撹拌された空気は圧倒的な水の中に取り込まれて消える、見えなくなる。私たちはあの泡だった。世界の、誰かの先へ進みたいという願いの中に置いて行かれ、感情を揺り動かし、擦り潰し、そうして消えた。消えた私たちのことを、誰か覚えていてくれたのだろうか。悲しんでくれただろうか。泡をすくい上げて、傍においてくれようとしたものもいただろうか。そこに確かに、私たちのあったことを、水の香りを、永遠に生み出され消えてゆくその中で押しつぶされたものを、手にかけた憎悪を、それから。——そうしたものから、消えてしまった泡から、生み出された私のことを。 今日は鳥の声が聞こえない

華燭はアイテムNo.6 焼き貝 を使用した。

魔力が3上がった！

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

ここ、最先端探索拠点を越えてしまえば、そこはもう未開の海だ。
華燭達のような探索者たちがどんどん先へ進めば、
後々海底探索協会が、このような拠点を設けていくのだろう。

この先はどんな危険が待ち受けていても不思議ではない。
誰も踏み入れたことのない場所なのだ。
準備を怠らず、慎重に進むといい。

どのような生き物が居るのか、どのような未知が、はたまた宝が眠っているのか。
それはこの先へ自ら進んでいく者にしかわからないのだろう。

海は、まだまだ先へと広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

華燭は周辺を探索…………。

テリポテを手に入れた！

華燭は生命回復を購入した。

華燭はSSシェルボックス(低)を購入した。

華燭はTGシェルボックス(低)を購入した。

華燭はTGシェルボックス(低)を購入した。

華燭はSSシェルボックス(低)を購入した。

華燭は魔力を訓練した。
華燭は魔力を訓練した。
華燭は体力を訓練した。

生命回復 に 強化 を実行しようとしたが、装備ではなかった。

華燭はアイテムNo.11 バタフライを私有化！

華燭はアイテムNo.12 バンシークライを私有化！

スキルNo.2 クロール をアイテムNo.3 物防 で改造！
スキルNo.2 クロール に 物防 を付加！

目的の決定