遺跡を超えて先に進むナナミ達の前に何か建物が見えてくる。 近くによって様子を見てみると横に何かが書いてある。 岩に刻まれた「テリメイン最先端探索拠点」の文字。 「つまり、ここで色々と準備を整えればいいのかなー？」 そう言って中へと入っていく。 中に並ぶ探索用の物資の数々。 「この前のところとは置いてる物が少し違うねー。」 「かわいい水着とかは余りないのかなー。」 「うーん、やっぱりこの先は危ないから探索用に特化した拠点なのかな？」 色々と見て回る。 拠点の一角にある物を見つける。 調理器具である。自由にお使いくださいと書かれている。 「そう言えばちょっと前に拾ったナマコがあったよね。」 「ナマコって余り長持ちしないって聞くし・・・。」 そう言うと調理器具の所へと足を運ぶ。 まずまな板の上にナマコを乗せ、両端を切り落とす。 次にひっくり返してから縦に切り開いて内臓を取り出して処理をする。 そして塩をたくさん振って、ザルを被せ回すように動かし、洗い流す。 「・・・これでいいかな？」 器用にナマコを捌いていく。 捌き方自体はすぐそこの張り紙で学んだ物ではあるが。 取り出した内臓は塩辛に。ナマコ本体は小さく切り分ける。 「うーん、コレどうやって食べようかなー？」 まず軽く火を通してみる。 「思ったよりはいける・・・かな？」 次に所謂合わせ酢を作って漬けてみる。 「これは意外とよさそう。」 最後に少し生で食べてみる。 「うーん・・・私はちょっとこれは苦手かなー・・・」 内臓の塩辛で少し口直し。 「とりあえず明後日くらいまでなら持ちそうだから、その間に食べ切っちゃおうか。」 色々と調理したナマコを無料配布されている弁当箱に詰める。 「さて、そろそろ皆と合流しないとねー。」 そう言って調理器具の場所を離れ仲間の元へと走っていく。

ナナミはアイテムNo.6 ナマコ を使用した。

精神が3上がった！

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

ここ、最先端探索拠点を越えてしまえば、そこはもう未開の海だ。
ナナミ達のような探索者たちがどんどん先へ進めば、
後々海底探索協会が、このような拠点を設けていくのだろう。

この先はどんな危険が待ち受けていても不思議ではない。
誰も踏み入れたことのない場所なのだ。
準備を怠らず、慎重に進むといい。

どのような生き物が居るのか、どのような未知が、はたまた宝が眠っているのか。
それはこの先へ自ら進んでいく者にしかわからないのだろう。

海は、まだまだ先へと広がっている。