いやー、いろんな人がいるっすね。 ちょっと見ただけでも人っていう枠組みから離れたのもいっぱい見るけど、面倒だから人っていうひとくくりでいいっすよね？ うっかりすると無機物とかいそうっすし、ここ。 というか俺が言うなって話っすよね。 いや本当。 今までそりゃ一人で生きてきたわけっすけど。 最悪食料いらない上に、病気とかもそれなりに防げたりするんで路上生活でも問題ないから、衣食住のうち食と住がいらないんで、人と話した経験なんてゼロに近いっすけど。 衣服についてもいまだにこれ（ふんどし）で許してもらえてるからもうなんというか、なんもしなくていいっていうの楽っすね！ と、話がそれたっすけど、つまるところ対人経験なんてゼロなわけっすよ。 あ、戦闘経験って意味の対人経験なら割とあるっすよ。 でも、今回は一人じゃさすがにきついっす。 いやほら、軽い気持ちではあるけどどうせやるならば結果残したいじゃないっすか？ というわけでてきとーに声かけてみたっす。 ついでに気になった人にも声をかけてみるっすよー。 やー、初めてでもなんとかやってみればどうにかなるものっすね。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

クレスは、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。