-----------【アンテルテ・ラボ】【:Log】----------- --座標＞テリメイン-ラボ --data＞Loading///////ERROR --＞Loading///ERROR///ERROR///ERROR -＞【再起動】＞Loading/////////x<>x<>xERRRRROR<>x// ---------------------------------- ---＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞[アンテルテ・ラボへようこそ！] --【はかせ-アンテルテの記録】----------- 　　　【：テリメイン海域へ到達：○ 完了】 　　　【：受付手続き及び、試験の達成：○ 完了】 　　　【：本部への記録送信：○ 完了】 　　　【：再起動：△ エラー多し】 　　　【：周辺情報：△ データ不足、追加調査必須】 度重なる調整とラボの再起動。そして突然の来訪者。 テリメイン海域に到達したのはいいが、不測の事態、多し。 どうやらこの海域は我々の知る海の構造とはかなり違っているようだ。 まあ、これは可能性としていくらか予測していた事態なのだが… それより問題なのはイサナ君、アラカ君の登場だ。 …あれはポット君来訪以来の大不測といっていい。 連絡の不備、急なシャットダウン、ラボの不調が重なった。 だがしかし、【--】以来のお客人だというのに所長がなんたることか！ もてなしのひとつも出来ないどころか、お客人に料理まで作らせて…！ いくら再起動中だったとはいえ、ひとこと伝えてくれれば そこそこのお茶菓子くらいは出せただろうに… しきたり、儀式、様式、土地に根付く文化！ それは「アンテルンテ」と非常に密接な関係があると言われる。 ラボも人がいなくなって【---】経つが、ワタシも礼儀を忘れた訳ではない。 例え、機械の体であってももてなしの精神は大切しなくてはならない。 何故ならワタシの【コード】は【アンテルテ】 人々の祈り言葉を刻まれた【人工生命体】 かつてこのラボにいた人々の【悲願の達成】それは 人との繋がりが断たれた今も生き続けるワタシの【使命】だ。 ＜＞×＜＞×＜＞×＜＞×＜＞×＜＞×＜＞×＜＞＜＞×＜＞×＜＞ 【 機械調整室 】 ——ラボ内、機械調整室。 　　　モニターの前で機械の背中がうんうん唸っている。

	「はかせ～そちらの守備はいかがです～？」

	「どうにもエラーが多くてね、解析はまだまだかかりそうだ。」

	「本部にも連絡はしてみたが、合致するデータも存在しないようでね… テリメインはまさに未知の海域といったところかな。」

スライム状の体がどろりととける。 　　はかせは疲れている。

	「はは、受付が終わってからもずっと缶詰状態ですもんねぇ～」

	「そんなはかせには、これ！　ボクからのおみやげです～！」

	「なんだい？この箱は……？」

	「これは港で見つけてきた「ふしぎボックス」！ ……の中に入ったスキルストーンです～！」

	「スキルストーン…… …ああ、あの受付でもらった石の事だね！」

	「はい～例の豚さんと戦ってみてわかった事ですが 海域に入った時から、海からくる力の影響をモロに受けているようなのです。」

	「しかし、このスキルストーンにはその根源的な力を使い調整する力があるらしいのです～ つまり………」

	「つまり、スキルストーンを解析すればこの海域の事もわかるかもしれない！ ……そういう事だね！ポット君！！」

	「さっすがはかせは話が早いです～！！」

	「イサナさん、アラカさんに聞いたカンジ、どうやらこの影響はボクらだけでなく テリメインに来た人々をまるごと巻き込む形で作用しているようなのです～」

	「ふうむ、それは興味深い話だね…テリメイン一帯に大きな力… それが解析できば、「アンテルンテ」に近づく手がかりにもな得るだろう。」

スライムの体が震える。 　　それははかせが興奮しているサインだ。

	「はい～！はかせが喜んでくれてなによりです～！ 今回はいろいろありましたからお疲れでしょう。 休憩したらまた改めて取り掛かるとしましょう！」

エネルギーパックを手渡す。はかせはごはんを食べない。 　　しかし手頃なエネルギー源さえあれば死ぬこともないのだ。

	「ああ、ポット君…！やはりキミは優秀な助手だ！！ そうとわかれば休憩している暇はないよ！早速スキルストーンの解析を始めよう！」

——箱を開けようとするはかせのギミックハンドがはたと止まった。

	「……ん？でもこの箱、鍵穴も何もないぞ… これは一体どうやって開けるものなんだい？」

	「へへ、それは秘密です～！がんばって解いてみてください～！」

戸惑うはかせを笑顔で見送り、ボクは機械室の外に出る。

	「はかせはちょっと頭が硬いのが玉に瑕なんですよねぇ。」

	「あれで少しは頭がやわらかくなるといいんですけど！」

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【おぼえがき】 　■アイテム：ふしぎボックス 　　テリメインの港で買い足したアイテムのひとつ。 　　組み木細工のからくり箱。「秘密箱」ともいうらしい。 　　順序通りに木をスライドさせると中身が取り出せるという仕掛け。 　　もちろんボクはすぐ開けられましたよ？ 　　なんたって優秀なはかせの助手ですから！

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	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。