Seven Seas
-DAY2-

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潜航日誌
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——虚木唯無にとって彼は、とても大きくて大切で、愛おしい存在なのだ。

虚木唯無。
名家と呼ばれた虚木家に生まれた彼女に、家族はいない。
ある冬の日に彼女の両親の命は突如何者かに奪われた。
学校からの帰り道に友人たちと遅くまで遊び、いつものように帰宅した唯無を出迎えたのは、既に事切れて冷たく動かなくなった両親だった。

悲しさはなかった。
涙も出なかった。
どうせ生きていても意味はないし、海にでも飛び込んでやろうかと考えていた唯無に手を差し伸べたのが——彼、六倉鈴音だった。

彼は唯無にいつか死を与えてくれることを約束し、空っぽだった唯無を様々なもので満たしてくれた。
気味悪がられてばかりだった力に、意味を。
どこにも居場所がなかった彼女に、居場所を。
孤独に震えていたその手に、ぬくもりを。
空っぽで何もなかった心に——狂おしいほどの、恋情を。
彼が与えてくれる様々なもので満たされきる頃には、唯無は彼の手を離せなくなっていた。

虚木唯無は幸せだった。
たとえ、それがただの依存だといわれようとも。
彼女は確かに幸せだった。

だからこそ——隣に彼がいないことに気付いたとき、気が狂うかと思ったのだ。


++++


テリメインと呼ばれる地にやってきて、一日目。
探索協会で探索者として登録をすませた唯無は、小さく息をついた。
なんというか、本当に海ばかりの場所だ——おまけに人魚などといった、唯無が今まで見たことのなかった種族で溢れていて、物語の中にでも入り込んだ気分だ。
——隣に彼がいれば、この気持ちを共有することができたのに。
いつも隣にいてくれたその姿がないことに憂鬱な気分になりつつも、彼女は小さく息をつき、ゆるりと目を細める。

「……実力テスト、か……」

つい先ほど聞いた言葉を小さく復唱する。

正直なところ、唯無がたった一人だけで戦った経験というのは、あまりない。
自分の力は一人で戦うのには向いていないし使い勝手も悪いと理解しているし、彼と一緒にいるときは常に一歩下がって彼のサポートに専念してきた。
後ろから戦う彼の背中を見てきてはいるけれど、それでも自分が戦うための刃を握り、一人だけで立ち回った回数は、あまりにも少ない。

「……こんなことになるんだったら、鈴音に頼んで、手合わせとか付き合ってもらえばよかったなぁ……」

過去の自分を少しだけ恨みながら呟いて、溜息を一つ。
相手には今の自分の姿はどう見えているだろうか——探索者に志願してきたくせに、戦う意思が見えない奴に見えるだろうか。

——そう見えているのなら、それでいい。
戸惑えばいい。油断してしまえばいい。
油断や戸惑いは隙を生む。
あとはそれを見つけて、撃ち抜いてやればいい。

気怠げな動きでコートで隠しているホルスターに手を伸ばし、そこに銃が収まっていることを確認する。
あの言葉が本当なら、使用者の殺意や怒りに反応して弾が自動的に込められるのだったか。

「……鈴音」

顔を見たくてたまらない彼の名前を小さな声で呼び、瞼の裏に彼の姿を思い描く。
何度も見てきた彼の背中を、表情を、言葉を、動きを、何度も繰り返し思い描き、唯無はゆっくりと目を開けた。
戦意が薄かった彼女の身体に強い戦意と、華奢な少女には似合わない殺意が満ちていく。
相手が戦闘態勢に入ったのを確認するとホルスターから素早く銃を引き抜き、水晶か何かの鉱石で作られたそれをくるりと回転させてから引き金に指をかけ、目の前にいる“敵”を睨みつけた。

——大丈夫。彼の動きを真似すれば、少しは自分も動けるはずだ。
自分の力も上手く使えば生かすことができるのは、彼が教えてくれたから知っている。
勝てるかはわからないし、勝率は低いだろうが——望むなら今の自分の力を存分に見せてやろう。

だから。


「……鈴音を捜すぼくの……わたしの邪魔を、しないでよ」


片手には銃を。
片手にはカッターナイフを。
使い慣れないそれと、使い慣れたそれを握り、彼女は一歩前へ踏み出す。



——弾が、装填される音がした。
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パーティメッセージ
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メッセージはありません。
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メッセージ
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PNo.754 アルタ・ファテール
にメッセージを送った。

PNo.1225 六倉 鈴音
にメッセージを送った。



PNo.198 葵アリエ
からのメッセージ:
Icon 葵アリエ
「【——ふと、波間に、水中に、揺蕩う桜色の鱗を、貴方は見るかもしれない。花びらのようにひらりひらりと。
何かが通り過ぎていった後のように、直線に浮かんだ鱗は、やがて波に攫われて形を崩して消えていく。

「あっ」

小さな声が、水面近くに上ってきた泡から弾けて響いた。
刹那に、海の暗闇の中で、双眸と目を合わせたかもしれない。

……気のせいだったとすら思うような刹那の邂逅。その通り過ぎていく姿は、童話にあるような、「人魚」のような形を、していたような——。】」
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ボトルシップメッセージ
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メッセージはありません。
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参加コミュニティ
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参加コミュニティはありません。
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イベント
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《海底探索協会》
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Icon シュナイダー
「さあおまえの力を見せてもらおう」

Icon ロザリアネット
「頑張ってくださいね。私は汗臭いのは苦手なもので、控えておりますから」
Icon ロザリアネット
「……」
Icon ロザリアネット
「あ、オークさん。待ってください」

Icon シュナイダー
「ん? なんだ?」

Icon ロザリアネット
「ちゃんとこちらの水中で戦ってくださいね。探索者の皆さんは、海の中で戦っていただくのですから」

ロザリアネットは扉の外を指した。

Icon ロザリアネット
「それとこれ……オークさん。実力試験用のスキルストーン、付け忘れてますよ。」

Icon シュナイダー
「ん? そんなものあったか? まあ良い……うむ、これで1個か?」

Icon ロザリアネット
「ええ。新規探索者さんへのスキルストーンの使い方の指導でもありますから、お願いしますね。」

Icon シュナイダー
「うむ……だが、手は抜かんぞ!」
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通常戦闘
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Icon 唯無
「……あの人を捜す、わたしの邪魔を、しないでよ」



Icon オーク・M・シュナイダー
「さて、待たせたな…始めるとしよう。
何、遠慮はいらんぞ。全力でかかってこい!」
Icon ロザリアネット
「がんばってくださいね!
わたし、応援することくらいしかできませんけど……」
Icon オーク・M・シュナイダー
「ああ。万が一でも、巻き込まれたら危ないからな。下がっていてくれ」

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戦闘開始!
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唯無(前)
HP
268/268
HPHPHP
MP
62/62
MPMPMP
SP
100/100
SPSPSP
オーク・M・シュナイダー(前)
HP
225/225
HPHPHP
MP
55/55
MPMPMP
SP
100/100
SPSPSP
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オーク・M・シュナイダー
の機敏!
オーク・M・シュナイダー
の素早さが増加!
オーク・M・シュナイダー
の機敏!
オーク・M・シュナイダー
の素早さが増加!
オーク・M・シュナイダー
の機敏!
オーク・M・シュナイダー
の素早さが増加!
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ターン1
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唯無(前)
HP
268/268
HPHPHP
MP
62/62
MPMPMP
SP
100/100
SPSPSP
オーク・M・シュナイダー(前)
HP
225/225
HPHPHP
MP
55/55
MPMPMP
SP
100/100
SPSPSP
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オーク・M・シュナイダーの行動!
Icon オーク・M・シュナイダー
「ゆくぞ!鍛え抜かれた我が肉体の一撃!!」
オークチャージ!No.1 チャージ
唯無に19のダメージ!


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唯無の行動!
Icon  飛び散る血液と共に、その場は彼女の“領域”に塗り替えられる。 
Icon 「……ここは、“わたしの場所”だ」///
Icon  さあさあ、おいで。ぼくの世界へ。ここから先は、わたしの世界。 
スイムアップ!No.2 スイムアップ
唯無の物理回避が上がった!
唯無の魔導回避が上がった!
唯無の素早さが上がった!
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ターン2
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唯無(前)
HP
249/268
HPHPHPHP
MP
52/62
MPMPMPMP
SP
95/100
SPSPSPSP
オーク・M・シュナイダー(前)
HP
215/225
HPHPHPHP
MP
55/55
MPMPMP
SP
64/100
SPSPSPSP
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オーク・M・シュナイダーの行動!
Icon オーク・M・シュナイダー
「ゆくぞ!鍛え抜かれた我が肉体の一撃!!」
オークチャージ!No.1 チャージ
クリーンヒット!
唯無に40のダメージ!
Icon オーク・M・シュナイダー
「甘い、そんな動きではこの世界でやっていけんぞ!」
Icon ——鋭く、激しい痛みに意識が揺れる。


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唯無の行動!
通常攻撃!
オーク・M・シュナイダーに28のダメージ!
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ターン3
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唯無(前)
HP
209/268
HPHPHPHP
MP
52/62
MPMPMPMP
SP
90/100
SPSPSPSP
オーク・M・シュナイダー(前)
HP
177/225
HPHPHPHP
MP
55/55
MPMPMP
SP
28/100
SPSPSPSP
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Icon オーク・M・シュナイダー
「ま、まさか……!」


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オーク・M・シュナイダーの行動!
Icon オーク・M・シュナイダー
「ゆくぞ!鍛え抜かれた我が肉体の一撃!!」
オークチャージ!No.1 チャージ
唯無に22のダメージ!


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唯無の行動!
通常攻撃!
オーク・M・シュナイダーに40のダメージ!


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オーク・M・シュナイダーのSPがない……!!
Icon オーク・M・シュナイダー
「むうっ! だ、騙したなロザりん!!」
オーク・M・シュナイダーは戦線を離脱!
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探索者No.1288は勝利した!
唯無はEXPを5取得!
TPを1取得!
SCを300取得!

Icon (小さく息をつくと、手にしていた銃をホルスターにしまった。)

Icon オーク・M・シュナイダー
「ぬうっ……!」
オーク・M・シュナイダーは息を整えている……!

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終了時
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唯無(前)
HP
187/268
HPHPHPHP
MP
52/62
MPMPMPMP
SP
85/100
SPSPSPSP
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イベント
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《海底探索協会》
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Icon ロザリアネット
「おつかれさまでした。チューンジェムはデメリットもあるので、気を付けてつけて下さいね」

Icon シュナイダー
「……言いたい事は無いこともないが
 ……まあ、中々望みがありそうな新人……だったか?」

Icon ロザリアネット
「さて、これで本当に名ばかりの審査は終了です」
Icon ロザリアネット
「ここからは、あなたの自由にこの世界を冒険したり、
 旅行したりして満喫してくださいね」
Icon ロザリアネット
「まあ、私たち探索者協会としては、この世界の謎の解明や、
 遺跡の探索などをしていただけるととても助かるのですけれど……」

Icon シュナイダー
「そのあたりはお前の自由だ」

Icon ロザリアネット
「ええ。ああ、でも……」
Icon ロザリアネット
「この探索者協会本部の周囲の海域は、まだ私たちの目が届くので、
 比較的安全なんですけれど……」
Icon ロザリアネット
「遠い海域になってくると、
 "海賊"たちが幅を利かせている危険な海域もありますので、注意してください」

Icon シュナイダー
「海賊どもに襲われると、有り金や持ち物を奪われる可能性があるからな」

Icon ロザリアネット
「遠くの海域へ出かける場合は、くれぐれもお気をつけて」

Icon シュナイダー
「海賊の情報は、俺達探索者協会のほうでも提供しているからな
 ……お前、海賊になろうとか考えるんじゃないぞ」

Icon ロザリアネット
「それでは、長くなりましたがこれで終了です。
 あなたの旅路に、幸多からん事を……」

Icon シュナイダー
「気をつけてな。良い旅を!」


Icon

Icon

ロザリアネットは尾びれと右手をヒラヒラと振りながら、
オーク・M・シュナイダーとともにあなたを見送った。
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アイテムの探索
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唯無は周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった!
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唯無はSSシェルボックス(低)を購入した。
貝開封!
ジェリーフィッシングをゲット!

唯無はSSシェルボックス(低)を購入した。
貝開封!
ブレスケアをゲット!

唯無はリングを購入した。

唯無はTGシェルボックス(低)を購入した。
貝開封!
命中をゲット!

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唯無は精神を訓練した。
唯無は精神を訓練した。
唯無は精神を訓練した。
唯無は魔力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
唯無は魔力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

EXPを49ポイント入手した。
TPを5ポイント入手した。

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唯無はアイテムNo.1 魔鉱石の銃を私有化しようとしたがスキルストーンではなかった。
唯無はアイテムNo.2 お気に入りの黒いコートを私有化しようとしたがスキルストーンではなかった。
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目的の決定
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PNo.754 アルタ・ファテール
 はパーティ 三色弦月旅団 に参加した!

PNo.1225 六倉 鈴音
 はパーティ 三色弦月旅団 に参加した!

PNo.1288 虚木唯無
 はパーティ 三色弦月旅団 に参加した!


目的の決定
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PNo.754 アルタ
は目的:遺跡探索を選択!

PNo.1225 リンネ
は目的:遺跡探索を選択!

PNo.1288 唯無
は目的:遺跡探索を選択!


目的:遺跡探索に決定!

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次回練習戦闘予告
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次回予告
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三色弦月旅団 遺跡の魔物たち
PNo.754 アルタ・ファテール VS テリメインマイケル
PNo.1225 六倉 鈴音 ナマコガール
PNo.1288 虚木唯無 テリメインマイケル
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PNo.1288 虚木唯無
キャラクターイメージ プロフィール
愛称 唯無
種族 人間(後天的な半獣混じり)
性別
外見年齢 16歳
「——あの人がいてくれたら、“ぼく”はそれだけで安心だから。彼がいてくれたら、“わたし”はどんなことだって怖くない」

虚木唯無(うつろぎ ゆいむ)

虚木家という名家に生まれたお嬢様。
しかし訳あって冬の日に両親を失い、天涯孤独の身になっている。
母から虐待を受けたことが原因で周囲に対して心を閉ざしがちで、若干死にたがり。
一人きりになった自分に手を差し伸べてくれた六倉鈴音(PNo.1225)に対して強く依存し、執着しており、彼のことを強く想っている。
訳あって彼と共に逃亡生活を送っており、今回は彼の依頼に同行して共にテリメインへやってきた。
生まれつき異能と呼ばれる特殊な力を使うことができる異能保有者で、その力を使ってサポートを行う。

元々は普通の人間だったが、鈴音と同じ世界を見たいという思いで後天的な半獣混じりの道を選んだ。
この世界では自分の異能の力が上手く発揮できないため、スキルストーンを駆使して元の力を再現している。

++++

PL:音色(おといろ)
絡みにくい子ですが、交流メッセなど歓迎しております。
[所持アイテム]
No. アイテム名 種類 強さ 備考
1 魔鉱石の銃 武器 10
装備中
┗魔導石 攻撃力↓
2 お気に入りの黒いコート 防具 10
装備中
┗衣服
3 ジェリーフィッシング SS 0
4 ブレスケア SS 0
5 リング 10
┗リング 魔攻力↑ 回避力↓ 魔命中↑
6 命中 TG 0
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
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21
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25
26
27
28
29
30
[習得スキル]
No スキル SHP SMP SSP 属性 Slot 射程 【使用条件】
1 ヒール 0 10 0 3 - 味HP50%以下
┗ヒール 味:HP回復
2 スイムアップ 0 10 0 3 - 1行動目
┗スイムアップ 味:回避・魔回避・素早さ増

データ
目的 遺跡探索
MHP 297
MMP 72
MSP 100 SP あり
体力 100 魔力 100
敏捷 100 精神 190
器用 50
PLV 125
EXP 51 TP 11
SC 350
パーティメンバー
PNo.754 アルタ
1288
1288
1288
PNo.1225 リンネ
アイコン
0 1 2 3 4
1288
1288
1288
1288
1288
5 6 7 8 9
1288
1288
1288
1288
1288
リンクリスト
PNo.1225 六倉 鈴音
PNo.754 アルタ・ファテール
PL名:音色(おといろ)