No.94 MML〜魔鉱物研究室〜INDEX >>
[設立者] ENo.94 ローラス&ビブリオバベル

コミュニティイラスト
【魔鉱物】
酸素が尽きたはずの洞窟の中で燃え続ける鉱物、
滾々と水が湧き出る鉱物、重力に逆らって浮遊する鉱物など、
魔法的・魔術的な力を秘めた鉱物の総称。
魔石・魔晶・精霊石・霊玉・パワーストーン……
その発見される世界、地域によって様々な呼ばれ方をする。


この魔鉱物研究室は、そんな魔鉱物の研究調査を行う青空研究室です。
攻城戦の合間に魔鉱物に関するお話がしたい人が
好きなときに集まり、お喋りし、
人が集まったらゼミを開催したりするのも良いかもしれません。
魔鉱物に興味がある方はお気軽にお越し下さい。


●固定メンバー
ローラス=ノビリス
主研究テーマ「魔鉱物の力源」
ビブリオバベル=ベリアルオリバー
主研究テーマ「魔鉱物と召喚獣の関連性」



第28回更新でご紹介した《枯渇の螢石》は、
24〜26回更新で開催されていた韮の市にて
ナスル(2398)さんよりお譲り頂きました。
この場を借りて、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!
http://grandaria.ddo.jp/ikki/ikkilist/ikkilist.cgi?mode=e2p&eno=71&season=1&day=024&imgon=1&type=c



参加者からのメッセージ

ビブリオバベル(94) からのメッセージ >>
ローラス >>
イゼル君、リクエストありがとう。
今日は、恋愛にまつわる魔鉱物を紹介しよう。

ビブリオバベル >>
教樹……らしくない……。

ローラス >>
知識だけはあるよ。
僕自身は恋愛とは無縁だけど。ビブリ君と違って

ビブリオバベル >>
なっ

そう言ってローラスは、
ころんとした手のひら大の、
二つの石を取り出した。

ひとつは白く、ところどころに灰色の混合が見られる。
もうひとつは黒く、こちらは逆に白い線が薄っすらと見て取れた。

ローラス >>
白い方は、白絹石の魔化したもの。魔白絹石。
もう一つは、魔黒絹石。

ローラス >>
絹石、というのは不思議な石で、
自然界で生成されたとき、
必ず2つ1セットで精製される。

ローラス >>
白絹石と黒絹石と、セットでね。
くっついていることもあれば、
すぐ近くに別個の個体として生成されることもある。

ローラス >>
でも、セットであることだけは不変だ。
そのメカニズムはまだ解明されていない。

ローラス >>
二つの間に組成的な違いはほとんどない。
純粋に包含する不純物の些細な分量の違いで、
色合いが決定される。

ローラス >>
この、必ず2つ1セットで採掘されるところから、
絹石は昔から恋人同士の贈り物として
装飾品や、調度品に用いられてきた。

ローラス >>
魔化した絹石の秘める力は……これまた不思議なことに、
白絹石と黒絹石とで、効果に違いがある。

ローラス >>
白絹石は「月光の放出」……変わり種だろう?
でも、世の中には月光を媒介にする魔術もあるから、
案外これが重宝されたりもするのだよね。

そう言ってローラスは白絹石を掲げる。
仄かに、その石は光っているように見えた。

ローラス >>
黒絹石は「光の吸収」……
白絹石とは、言ってみれば真逆の効果だ。

ローラスが黒絹石を掲げると、
その石の周りが黒く落ち窪んだように、
何も見えなくなった。

ビブリオバベル >>
へえ……変わった力ですねえ。

ローラス >>
さらに不思議なことに、白絹石と黒絹石は、
共に生成したその二つの位置が近ければ近いほど、
両者の力が強まるという特性が確認されている。

ローラス >>
この現象は共鳴と呼ばれ……
絹石にかぎらず、他の石でも時折見られる性質だね。

ビブリオバベル >>
うーん。でも白絹石と黒絹石が近くのあったら、
白絹石が折角放出した月光を、黒絹石が取り込んじゃって、
結局打ち消し合ってしまうのではないですか?

ローラス >>
そう。この二つは互いの魔力発揮を打ち消し合ってしまう。
そして何事も起きていないかのようにすら見える……

ビブリオバベル >>
ほへえ……。

ローラス >>
恋愛に立ち返ってみて、
恋人同士が互いに互いの良さを殺し合っていることを、
ビブリ君はどう思う?

ビブリオバベル >>
え……勿体無いと思いますけど。

ローラス >>
勿体無い、か。
でもね。ビブリ君。この二つの絹石が共にある限り、
魔化していてもそれが見た目では判別できないわけだ。

ビブリオバベル >>
………。

ローラス >>
それは絹石達にとっては、どうだろうか。

ビブリオバベル >>
誰にも邪魔されずに、一緒に居られる……

ローラス >>
一度魔化していることが知られたら、
引き離されてしまうけれどね。

ビブリオバベル >>
それって、何だか物悲しいですね……。

ローラス >>
別に石自体が恋愛してるわけじゃないから、
悲しくはないよ。ただ、それは恋人同士にとっては
一つの幸せな形かもしれないね。

ローラス >>
求める幸せの形にもよるけど、
力を持っているからといって、
目立つことだけが全てじゃない。

ビブリオバベル >>
私にはまだちょっと分からないですねぇ……
お互いの良さを引き出し合うような関係が
理想的だと思ってたんですが……。


>イゼルさん

ローラス >>
リクエストにお応えしたよ。
お気に召すと良いのだけど。

ローラス >>
イゼル君は恋愛経験豊富なのかい?

>イシュメールさん

ローラス >>
休講が頻発してて、すまないね。
お詫びと言っては難だが、
また何かリクエストがあったら気軽に言ってくれ。
一人一回というルールも特にないから。


フェルハト(550) からのメッセージ >>
フェルハト >>
……ビブリちゃん何でそんなあからさまにアレなものもらって来たの?Mなの?
フェルハト >>
まぁビブリちゃんの自由だけど、ご老体はもうちょっと労わってあげなきゃ可哀想だよ。
ローラス先生ももうちょいガツンと言ってみたらー?


>>ビブリちゃん

フェルハト >>
え、じゃあ同行者の女の子がチャラいクズ商人扱いしてきて辛いんけど相談乗ってくれる?
フェルハト >>
へー、そうなんだ、ちょっと意外。直接体内に摂取する用法が少ないからかな?
逆に今判明してなくても、調べていくと新たな効果が発見されたりするかもね。


>>イシュメールさん

フェルハト >>
ああ、確かにねぇ。ま、実際惚れ薬とかその手の類だって、
身体状態に作用することによる吊り橋効果を狙ったりするのもあるし。
魔法とか医学とかその辺りの境は非常に曖昧になってくるよね。

イシュメール(1800) からのメッセージ >>
イシュメール >>
どうも最近、不吉な謂われの魔鉱石の話が続いていますね。
それだけ人々の文化に根付いているということでしょうが…
しかし、オカルト的な話ばかりになるのも、ちょっと…
まあ、乾きをもたらす効果も使いようでしょう。
保存食の作製や洗濯物の乾燥といった身近な使い道程度ならすぐに思いつきますし。
もっと大規模な使用が可能なら、干潟の干拓などにも利用できそうですが…
海に生きる人間としては、あまりいい気分のしない使い道ではありますね。

>ビブリオバベル
人体魔化による力が欲しいかといえば、私としても微妙です。
仮に無尽蔵の魔力が得られるとしても、それで私にできることなど少ないでしょうから。
ただ、こうしたものは、研究が進み、確実な施療が可能になれば、相当普及すると思います。
古来より、悪魔との契約はタブー視されてきました。
しかし、エンブリオ契約というカタチながら、あなたは現に悪魔と契約している。
つまりはそういうことですよ。
要は時代や文化の変化によって、禁忌もいつか常識に様変わりするかもしれないということです。

ナスル(2398) からのメッセージ >>

 努めて気配を消しながら、ナスルは遠目に講義の様子を見ていたようだ。
 連綿と鉱石について解説するビブリオバベルの姿に、
 逐一関心したように頷いては安堵の息を漏らす。 


ナスル >>
いやあ、もしかしたらと思って追いかけてはみたが……。
あの様子なら扱いにも問題なさそうだな。
私の眼に狂いがなくて安心した。
ナスル >>
しっかし、石が召喚媒体になるとはね。
よくわからないけど、結構な代物だったのかなあ。
だとすると私もかなり軽率な真似を……いやいや、後悔してもしょうがない。
ナスル >>
然るべき所有者の元に行き着いたんだ、
あの石も幸せだろう。
教授殿には申し訳ないが。

 教樹の逃げ去る瞬間を目撃していたナスルは、
 笑いを堪えるように口元を手で覆う。
 そのままくるりと身体を反転してナスルはその場を去っていく。

 



参加キャラクター : 25名