No.899 暮れゆく窓辺INDEX >>
[設立者] ENo.899 燈子

コミュニティイラスト
城内の一郭。
一揆衆がさほど気にも留めずに過ぎてゆく、廊下に並んだ部屋のうちのひとつ。
忍び寄る闘争の気配に侵され切らぬ、けれども少しく、埃のにおいのする——

窓辺には、黄昏の光が差している。



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ロール用の専用コミュニティです。
恐れ入りますが、関係者以外の参加はご遠慮ください。

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参加者からのメッセージ

燈子(899) のか細い応答 >>
……悪いこと、なんて。

女は小さく首を振る。

わたしは……忘れない、から。
かあさんのこと……かあさんの死んだ、日の、こと。
あの世界に、どんな傷跡ひとつ、残らないとしても……
わたしの中には、未だに癒えない傷として。
だから、わたしは、生きなきゃいけない。
かあさんが守ってくれたものを放り出すなんて、許されない……
……そう思って、ただ死に損なっていた日々が、あって。
でも、今は……

そこまで言うと、女は確かめるように何度か瞬きを繰り返す。
視線がオルガを離れ、ヤールを捉えて——そっと、伏せられた。


生きていていいと……間に合いたいと、言ってくれるひとが、いる、から。
わたしが……かあさんに、間に合いたかった、ように……


オルガ(1495) の乾いた低い声。 >>
……目は見えるようになるだろう。
味覚のほうは、ま、
なんとかうまくやっていく方法を探してくれとしか……悪ィね。

ヤール、こんなもんでよかったか?

よけりゃああたしはもう行くぜ。
指が震えちまっていけねえんだ。
煙草が吸いたいよ……

ヤール(1496) の応答 >>
燈子。

 それぞれの言葉の切れ間を待って、やがてゆっくりと声を上げた。

調子はどうだい。
——見えるかい。



参加キャラクター : 3名