７割程度にまで落としてくれれば，随分とおとなしくはなるじゃろうがの。
どれくらいがいいのかは俺もよくわからぬが…

奥ゆかしさが欲しいものじゃな。

捲るのはいいが程ほどにの。
花魁もかくや，になられても困るからの。

薬品はさすがに止めてあげておくれ。
無き者の悔しさというものらしいが…あくまで自然に大きくなりたいらしい。

成長が止まっていたり，それ以上成長する余地が無いのに何を言い出すのかとは思うておるがな。
さすがに言葉にしたら刻まれるゆえ，本人の前では言わぬよ。

なれぬことは無いじゃろうが…　恐らくは無理と思う。
この姿も意図してなったものではないが，本質的な性別が男ということから今の姿をとっておるのじゃろう。性別を偽るのは，想像以上に難しく理解が必要らしい。
性の違いをよく理解しているならともかく，繁殖や交尾を行う必要の無い俺からすればどうやって性を区別していいかよくわからぬ。書籍で見て理解するのも難しいじゃろう…実際に人間を丸々一人分食しても足りぬな。

要すれば無駄が多すぎるんじゃよ。
今の姿の幼い状態や年を経た状態ならまだ容易い…と言ったところじゃよ。。

見た目も確かに重要視はされるようじゃが…
異形とも言われる妖怪の俺たちからすれば，そのようなものは些細なこととしか思えぬがな。中身が大切よ。

悪質とみなされる悪戯さえしなければやることもあるまいよ。
やるならそれくらいの覚悟をせよ，ということじゃ。

悪戯をするならば，される覚悟も必要じゃよ。

本来の姿は握り拳よりも二回りかそれ以上程度の大きさの鉄の塊じゃよ。
精錬された玉鋼が俺の元の姿，とは言うたじゃろう？

知らぬ者が見れば，ただの鉄の塊。
鈍く銀色に光る，金属にしか見えぬじゃろうな。

ふむ，俺は模倣しているだけではなくて生きている…とな。
それは嬉しい褒め言葉じゃの，うむ。

俺とて限りはあるからのォ…　後悔だけはせぬように，生きたいと思うておる。
それだけに，世は広く面白い。

同じようなことを，人間からも聞かれたことがあったのォ。

そのようなことはさせんよ，ただの道具には成り下がらぬ。
俺は，俺たちは意思を持つのじゃから，当然やりたくないこともある。
元は道具だった？　そんなものクソくらえじゃ。
やって欲しくば，自分なりの誠意かこちらから手伝ってやりたいと思わせるくらいの器量と度量を見せればよい。小物が自分よりも力のある者を簡単に御せぬわけがないじゃろう？

子どもの用心棒…とな。
上手いのォ，下手な輩では油断しかせぬじゃろう。

用心棒であると理解するほどの腕前ならば手を出さずに去るじゃろうしな…
その手，俺たちが借りることもあるじゃろうな。

使えぬ端々でも出てくれば，味見程度にやらんこともないがな。

それまで，それからも努々タチの悪い悪戯などせぬようにの。
俺の機嫌を損ねたら，食い損ねるやもしれんぞ？
（表情はあまり変わらないが，どこか悪戯めいた空気を見せている）

いずれにせよ，容易に決められぬ境界であるということじゃな。

同性，あるいは両性か。
天使とやらは両性具有らしいがなあ。
あそこともまた別の感じがするんじゃよ…

うむ，わからぬ。
兄弟の中には理解しておる者も居るらしいので，個体差もありそうじゃがの。

妖刀食らいの姉は感情は豊かじゃな。
その身を実体化させた切欠が切欠，ということもあるらしいが。

いつの間にか成っていた俺よりも，姉の方が人間らしいと思うよ。

・・・雀、先に行く。

おい待ちやがれ狐ェ！ちくしょう、手間ァかけさせやがる！

---Emurabrio“Cyclops”Active

あーあ。残念だったなァ・・・っておいィ！？ちょっとは待てよ！

いかないと…