<Days69>


＊今回の日記は前回のウィル(1277)さんとのメッセージの続きとなります。

「ただいま」

　私はふらふらとした足取りでルシエ・ソルブランシェの待つ部屋へと帰ってきた。

「お帰りなさいって大丈夫ですか？何か顔が赤いですよ？熱でもあるんじゃ……」

　言いながら彼女は私に手を伸ばして額に掌を当てる。

「熱はないみたいだけど……え？」

　私はそんな彼女のことを見ていると自分の身体の疼きが抑えられなくなりぎゅっと彼女のことを抱きしめる。
　そしてそのままその顔を近づけると、その唇を重ねた。
　最初は、驚きその身体を震わせていたルーシェだったが、その身体から力が抜けていくのが私にも判った。
　そのまま私はゆっくりと彼女のことを抱きしめたまま横になったのだった



　§§§§§§§§§§§§§§§§

「それじゃ本当にそれで良い？」


　私はルーシェのことをベッドの中でじっと見つめ改めて聞き直した。

「はいって何度も言わせないでください、何か恥ずかしいです」
「そういうつもりじゃなかったんだけど……。でも嬉しいな、ルーシェと別れる必要が無くて」

　一揆が終わる事になり、この世界からもうすぐ去らなければ行けなくなると判ったとき、彼女が自分自身の意志で世界を選べると知り、私の世界で一緒に暮らさないかと誘ってみたのだった。

「多分ルーシェからすると驚くことばかりかも知れないけど、私が助けてあげるから、頼ってね」
「はい、頼りにしてるね、祀」

　彼女はそう言って差し出した私の手をそっと握り返したのだった。

fin