<Days 16>


「何とか勝てたなぁ」

　私は思わずそう呟いていた。
　前回の攻城戦、私達はちょっと無理して前へ進んでみたのだが、運が良かったのか、みんなで考えた作戦が良かったのか、何とか無事勝利を収める事ができた。

　少し前まで、勝ったり負けたりを繰り返していた私達にとっては、大きな進歩だったんじゃないかな？って気がしていた。

「私は少しは強くなれてるのかな？」

　そう思えると少し嬉しく感じられたが、そこで、一人の女性の事が頭によぎる。
　頭の中によぎったのは、自分に弓を突きつけた女性、シルマリィ・ルゥ出会った事であった。

「あの人は、私なんかよりももっともっと強いんだろうな」

　自分が生きてきた世界とは、明らかに違う世界を生きてきたであろう事はその雰囲気から感じられた。
　最初はそんな世界がある事が全く想像もつかずに、面食らってしまったのは事実であったが。

「まさか話掛けていきなり弓を突きつけられるとは思わなかったけどね」

　しかし名前を教えて貰った、そして私の名前を覚えて貰った。
　これは自分にとって、何か前進できたような気がした。

「うん、これも一つの前進だよね」

　私はそう呟くと小さく頷いた。
　キット私がもっと強くなれれば、彼女の事ももっと判るのかもしれない、そんな事を思いながら……。


TobeContinued……

今回の日記はシルマリィさん(65)をお借りしました、感謝！！

再度確認するように問いかける

荷物の中から、表紙に赤のマジックで『見本』と書いてある写真集を取り出し、差し出す
中を見ると、可愛い衣装の写真もあるが、大体は水着や際どい感じのものが多い…

※節分の掛け声ではありません。

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