そっか……普通の動物と違って身体を壊しちゃう事があるのか……料理しても食べられないものばかりじゃ意味がないもんね……わたしも気をつけないとかな……勉強になります。

うんうん、ゴツゴツしてて寝れない場所も多いもんね……服も汚れちゃうし……家とは違った楽しみ方はあるけど……安心はできないよね。

あはは……まぁ不味くは無いけど毎日はちょっとね……この前食べたのはデザートにも竹輪が入ってたから……お陰で少し参考にならないところもあって勉強できないのが……

んー……エンブリオと言っても色々いるからどうだろう……ただ間違いでも無い気はするかな……力は貰えるのは確かだから……わたしの魔法だって殆どエンブリオの契約の力によるものだし。
ただ……そういうお話は全然聞いたことないからやっぱり普通のエンブリオじゃ難しいと思うかな……命に関して得意なエンブリオなら別かも。

ぁと……サラちゃんは私のエンブリオなの……そういえば名前は言ってなかったね。

美味しいと言って貰えて嬉しいです。

そういえば、もうすぐ一揆も終わりですね。

終わりなので友人や知人に記念になるものを贈っているのですが、ビスさんにも何か差し上げたいと思っています。
何か欲しいものはありますか？

ほうほう。なるほど。魔術にも、作った術者のくせがあるというわけじゃな？
正直、魔術師とは研究にしか興味がない合理主義者ばかりだと思うておったよ。
ビスに出会って、そなたが魔法使いを目指しておると知ってから、視る目が変わった気がするの。

こだわりを残すことで、自分の生きてきた軌跡を後世まで残そうとしている。
ふふ。そう聴くと、魔術師や魔法使いは存外ロマンティックな者たちなのかもしれん、と思えるのう。
そなたという受け皿との出会いを経て、さぞかし古の術者達も喜んでおろう。

もっとも、ビスのように考える術者が普通ではないのかも知れんが——。

ならばなおさら、そなたは魔導書を造らねばならんのではないかや？

儂は確かに、ビスという物語を一番よく識る者に成れたのじゃろう。
じゃが、それは儂が知るビスであって、ビスという魔法使いのすべてを語り尽くせるわけではないのじゃ。
そなた自身がそなたを語ることで、遥か未来に生まれる誰かが魔法使いを目指せるかも知れぬではないか。

つまり、なにが言いたいかというと、な？
儂にはそなたを独り占めしたいという想いもあるが、そなたを多くに知って貰いたいとも思うのじゃ。
物語を集めるのは儂の趣味じゃが、物語は集めるだけでは意味を成さぬ。語り継がねばならぬ。
魔導書とは、過去と未来をつなぐ手紙でもあるのだと……、……気づいてくれる者は、きっと居るさ。

心で泣いても顔では笑う。そんな人物を支えるのは大変じゃぞ？
なにしろ、本当に苦しんでいることを顔に出さぬのじゃからな。支えたくとも手を出す隙が無い。
挫折しても支えてほしいと口に出すこともしない。誰かが気づかぬ限り、ボロボロになっていく一方じゃ。

そういう人物を見かけたならば是非助けになってやって欲しいのう。
儂の見立てでは、きっとそなたは最適じゃ。
意地に凍りついた心を溶かすのは、強い火種よりもずっと暖かく在り続けられる心だと思うからのう。

む？　儂か？
……呵々、儂は妖じゃぞ。そんな殊勝な心の持ち主では無いさ。

なるほどなるほど、そういう考え方もあるな！
同じならば一緒に居る必要はない。自分は、自分だけでもう間に合っておるからの。
互いが違う他人だからこそ、寄り添う意味も生まれる。呱々、一本取られた気分じゃ。

そなたはいつも、儂を驚かせる言葉をくれる。
されど人が良すぎるからな。いつか誰かに騙されて、それでも騙した相手を悪く思わぬでいるかも知れぬ。
やっぱり儂は、心配じゃ！

んーまあ 問題ないよ
暇だから眠ってただけだし

寝起きでも全然大丈夫だよ 脂っこい物でもないし
にしても なかなか美味しそうな稲荷寿しだね（んーっと背伸びをして）

別に構わないよ
何か話したい事や聞きたいことはある？

やまのぼりも……だんだん……なれ、てきまし……たわ……

おい虫の息じゃないか貴様

今日の獲物はこいつらか？

アドニシア、教えたとおりに

戦闘、開始します

いきます。

…………。

…………。おい誰かこの女を引きずっていってくれ、あと私を運んでくれ

…もう、いいだろう。　これ以上は無益だ

ネクターを渡してください

なんとか勝てた……

先に進みましょうか。ぼうっとしておても仕方ありませんし

行きましょう。

あら。なにかありますわね？

ん？