シュレ以降、父の蔵書内にあった単語を、記憶の限り抜き出してつけてはいる。
因みにそれらの本の内容は、適当にめくってはみたもののさっぱり意味はわからなかった。

エンブリオにつけた名前は、元々は人の名前が主なんだろう。
耳慣れない名称が幼心をくすぐるものがあったのか、中途半端にそこだけ記憶に残っていた。

そんな中から選んでいるので、多分元を辿ればそれぞれのイメージに合わない由来だったりもするかもしれない。

それでも毛玉１、毛玉２とつけられるよりはマシだとわかっているのか、つけられたエンブリオに特に不満はないようだ。


ヌイだけはその手法でつけてはいないけど、あいつはミツがいた地域のエンブリオだし、城周辺で手に入れたエンブリオとは差があっていいと思う。

と無理やり納得しようと思う。