じっと静かになった背中を、変わらぬリズムで撫でる。
ぱち、ぴりり、と。彼女に触れた箇所から伝わる刺激は、波のように強く、弱く移り変わって、やがて静かに引いていった。
そのことに、驚いたように一度ぱちりと瞬いたが。
彼女の唇の開く気配を感じれば、その表情を見逃すまいと視線を落とした。

いい子いい子、と彼女が落ち着くまでその背を撫で続け、やがて、彼女が小さな声で謝罪の言葉を口にすれば。

ただ、にっこりと笑った。

不意に覗き込んでくる目に、まっすぐな言葉に、声が詰まる。
ぱちぱちと瞬いて、言葉を捜して、指を組んで、ほどいて。
そうやって考えて、やがて。

少女の言葉を聞きながら、感触を確めるように、
感覚の薄くなってきた手で少女の背を何度もさする。

何を言って良いのか、言ってはいけないのか、何を伝えたいのか考えながら、
思考を介してから言葉を紡ぐように、ゆっくりと語りかける。

　＜　　△　　土　▲　　＞
　　（　?　皿　?）／　　がしゃーん
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　　／│　　塊　　│　　　　　　　　　がしゃーん
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