Vanetta's Diary - Page.17

魔物やエンブリオの多そうな場所の情報を仕入れ、試してみたその初日の17日目。
効果は覿面。……キャンプしてる今でも、近くに複数の気配を感じる。正直場所も相まって気が抜けない。寝たけど。

実際、倒せるのであれば敵の数は多いに越した事はないと思う。
何故か数だけじゃなくて質も上がってる気がするけど……その分、経験やPSも期待できるから。
もちろん負けてしまえば収入を丸々落としてしまう訳で、これも一種の賭けなんだけど。

以前仮説を立てた綱渡り。
賭けに勝てば少し楽に。安全牌を選んでも、それは楽の先取りなだけで、後でよりきつくなるだけなんじゃないかと。

あとできつくなるよりかは、今少しだけ無茶をして、選択肢を増やしておいたほうがいいのかもしれない。
その方が楽しいかもしれないし。
少なくとも数日は無茶をしてみるつもり。問題がなければこれからも続けるとしましょう。
いつぞやのブランチマンのように、どんなトラブルがどこから襲いかかってくるかも分からないことだし。
それに、新しく確認されたエリアや謎の存在たち。これらに対応するためにも、強さはあって困らない。

そこに辿り着き楽しむ為にも、頑張れる所は頑張らなきゃ。

まさか打ち返されるとは思っていなかったようで、ちょっと面食らったようだがそこは元投手。すぐに反応してボールを片手でキャッチしてみせる。

道をゆく見覚えのある顔に反応する。確か名前は……

あなたは人違いだと突っぱねてもいいし、ぶん殴ってもいい。