もっかい言わなくていいですっ！
私を恥ずかしがらせて何の得があるって言うの！？

恥ずかしいと言えば恥ずかしいかな…。
私の世界ってハンターを抜きにしても、お洒落って習慣からは程遠いから…。

恋！？

だからさらりと返事に困りそうな冗談言わないでよ…。

ふーん、樹ねえ…。

って、枯らしちゃった！？
なんでまたそんなことに！？枯らしたら終わりなんでしょ！？

でもまあ、事情はちょっと分かったかな。
それじゃあ今までの肉体も、何度も交換してたってこと？

それとこれとは話が別ですっ！
私には殺し合う理由がないから！
私は吸血鬼が目の前にいても、依頼が無ければ殺さないの！

戦い好きならもっとこう、同じような性格の人を探してだね…！

たっか！？800PS！？すごい高いじゃない！？

ま、まあ、一応どんなのか見てみたいけど…。
なんでまた防御結界なんか仕込んだんだよぅ…。

守備範囲外なのは良いけど
彼氏が居るのに浮気フラグは良くないんじゃないか・・・？

・・・えええ？以前は男性だったでしょ？
女性のエルさんはこれが初めてだな・・・

その問いに関しては、俺はこう答えましょう。
何故かって？そこに冒険があるからだ！！！

・・・これが半分
そしてもう半分は、俺の中に流れている先祖代々の血がそうさせるからです。

俺の家系は先祖代々、世界を渡り歩くのが好きな一族でしてね。
時に傭兵、時には貿易商、時にはサーカス、と。働き口を変えては各地を回っていたそうです。

もちろん歳を取ったり、若い内から安定した生活を求めるのならそうはいかなくなります。
そうなった場合はその世界に土着して生きていき
まだ世界を回れる人は、世界を回って得た知識や技術を、土着した親族に提供して一族の発展に貢献していく・・・

そうやって常に外の空気を取り入れながら、各地に散らばって
生きていくライフスタイルを作り上げそうです。
もちろん、ただ世界や国から知識を頂くだけではなく、渡り歩くからにはその世界に貢献する！ってのもモットーにしています。

だから俺も、この先祖代々の血筋に従っているに過ぎません。
親父はそんな世界を回る生活を引退・・・というより、継承して今は農業に関する仕事をしています。
だから俺が後継者になったら渡り歩くのはやめて、親父たちが土着して作っていったモノを受け継ぐことになるでしょう。
それもまた、俺は良いかなと思います。

ちょ、ちょっと…！どうゆう…
エルさんー！どうゆう事ですかこれ！？

一体貴方は何がしたいのですか！
練習試合なら兎も角、こんな事をしても…。
──ほら、エルさんだってこんな事望んでないですよ！？

私は依頼の事もありますし、なにより待ってる人が居ます。
ここでやられる訳には行きません。
…貴方を倒した所で、エルさんにも怒られるしまうでしょうし。
正直、誰にも特は無いと思います。

…だから、私は戦う気はないです。

まぁ、死にたいって言うつもりはないけど、
私の間合いはこんな至近距離じゃどうにもならないからね。
こればかりは無手での格闘やら戦い方を学んできていなかったからね。

タイマンと言われようが、一芸に特化するっていうのが私の生きる道だと思っていたからね。

この間合いで殺すとか言われた時点で私に勝ち目はないからね。
やれる事もないからしょうがないわ

あら？身体の代わりに生かして貰えるの？
それならそれでもいいわよ？

よっしゃー！！やるぞーー！！

今、こちらの戦闘レベルは低……さて、面白い戦いになるかしら？

コンニチハー。

コンニチハー。

それじゃ、こういう時のための肉壁保険。
いきなさいエルちゃん人形Mk3！！

何か嫌だなこの扱い

どんなもんよ♪

こんなものかしら

とりあえずここにいても何もなさそうだし、先に進もうか。

さっさと行きましょ

ゲェェットォォ！！！

何かしらこれ

よっしゃー！！やるぞーー！！

今、こちらの戦闘レベルは低……さて、面白い戦いになるかしら？

見せモンじゃねーンダ、あんマじろじろ見ンな。

それじゃ、こういう時のための肉壁保険。
いきなさいエルちゃん人形Mk3！！

何か嫌だなこの扱い

どんなもんよ♪

こんなものかしら

うわぁ、これはまたしんどそうな道のりでございますこと。

もっと簡単な道、迂回しない？

強力な魔物の気配を感じる……。

パ！

ロ！

ロ！

コ！

ン。……満足しましたか？

おう超満足した！

ありがとう！　本当にありがとう！

はあ。やれやれですね。

オーケィ、次はこっち？

…………ごめん、もっとゆっくりで。

…獲物はいないっすかね〜。

さて、ここは人は居るのかな…

さすがに山岳だと作製枠を出しても売れ残るんだね……。

……取引には向かない土地なのかねぇ。