………で。やっと見つけたと思ったら欠航、欠航、欠航の嵐。これはもう仕方がないなと、多少の危険は承知で、少し無茶なコンディションでも飛ばしてくれる自家用飛行機を持つ少年に頼み込んで、つい先ほど駅に到着したんですよ。

そしたらね、……終電。私も油断していましたよ、ええ、都会暮らしに慣れすぎていました。20時で既に営業は終了していたんです。これでは帰還すらままならないと、途方に暮れましたよ。ああ、終わったーってね。

けれどね、そんな時、駅長さんがほんの慈悲にと、貨物列車なら出ますよと仰られたんです。もちろん、人を運ぶ事を目的とした列車ではありませんから、隙間に入れて貰うという話ですが、私はこれに泣いて縋りました。どんな形でもいい、帝都に帰れるならそれで、と。あの時は本当に………隊長？聞いてますか？

ん？うんうんなるほどね、よ〜く気持ち分かるよ。大変だよね、自然ってスゴイよね。

はっ？なんで分かったような口を利いてるんですか？全然身に沁みない！身に沁みなーい！！そもそも隊長がうっかり出張ついでにこんっっな重要文書忘れるなんていうドジをしなければ今頃私は貨物列車になんて乗ってないんですよねえ！！あーあなんでこんな事してるんだろ！！あー分からない！！あーーーあ！！！！！！！！！

ごめんごめん、冗談だよ、ご苦労様。お前以外じゃ出来なかったよ、こんなの。ありがとな。

……………い………いえ、まあ？仕事でもありますし…褒められるような事ではありませんよ、この程度。ええ、私にしたら造作もない事です。部下として当然の行いをしたまで…ですから？

…今何か言いました？

いや何も。…とりあえず、アレは見つかったんだよな？

ええ。隊長が泊まった宿のおばさんが、ご丁寧に地元名産のお菓子まで添えて下さって。もうこれっきりにしてくださいよ、こんなミス！皺寄せは全部私にくるんですから…

ああ、もちろん気を付けるって。おばさんにもまたお礼しなきゃな。

それでは、また後ほど。

はいはーい。長旅頑張ってねー。

…………。

…で。次はこっちね。

じゃ、始めるか。

どちらが調理される側か、・・・もう一度考えてみよっか？

どちらが調理される側か、・・・もう一度考えてみよっか？

はい、おしまい。楽しかったよ。

じゃ、先に行かせてもらおっかな。

あ、これ貰っちゃっていい感じ？

また水浴び中を狙うか悪鬼の生まれ変わりがあぁッ！！

今度は負けんぞ！

前と同じじゃつまらないよな？

新しい場所に出ましたわ！