やたらテンションの高いおっさんとの戦いが終わり、王城前をフラフラしていたら妙な二人組と出会った。

背の低いジイさんと、男か女かわからないような子ども。
ジイさんの方は明らかに体格に不釣り合いな大斧を担いでいるし、子どもの方も尻尾やら角やら翼やら、まあ、人間には普通付属していないパーツが色々とくっついていた。

どうやらこの二人とも、いわゆる普通の人間ではないらしい。

まあ、俺が言えたことではないが。


この二人組、行動を共にする仲間を探しているそうだ。
一揆が終わるまでの間ならどうせすることもないし、一緒に行くのも有りっちゃ有りか。

…そもそもこいつら、仲間を探していると言っているが、それが本心じゃないのは顔を見ればわかる。
こいつらは単純に、この世界に来たばかりの俺を心配しているんだろう。要するにただのお人好しだ。

まあ、人の好意には甘えるに限る。せいぜい楽させてもらうとしよう。