「……なあイリス」
「何だ」
「カッパって本当にいるんだな……」

　何処をどう見てもカッパにしか見えない。
　そりゃあ喋る鳥がいるくらいだし、カッパがいたって何もおかしくはないんだけど。
　流石に本当にカッパが目の前にいてぎょろんとした目で見つめてくると、その……。

「ちょっとときめきますね」
「にゃー！？」

　最近イリスより抱き心地が良くてよく抱っこしてるにゃんこ（仮）が腕の中で驚いたような声を上げる。
　数日一緒に過ごして思ったことだけど、にゃんこ（仮）はどうやら人の言葉が解るらしい。
　その内喋ってくれないかなー。

「で、まあ名前なんだけどさ」
「必要か？」
「必要だろう」

　容姿を見るだけならぎょろ目……、でもそれじゃあ芸がないっていうか、俺にはネーミングセンスというものが無いのが問題でしてね。

「……吾輩は河童である、名前はかっぱっぱと言う」
「Σ喋った！？」

　しかもアレですよ、微妙に某夏目さんの小説風。
　それにしても、アレですね、結構まんまな名前なんですね……。

「……本人が言ってるんだし、かっぱっぱで」

　微妙に呼びづらいけど。


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所で兵士さん。
いや水浴びはいいとして、その……ぱっと見鍛えてるように見えないんだけど大丈夫？

（静かな小川に、「見てはいけないものを見てしまった」と言わんばかりの悲鳴が響く）