先程の黒い棘が再び放たれます。
しかし、今度の棘は、強度、威力、追尾性能の全てが、さっきまでとは桁違いに高まっており、
同時に操れる数も増えているらしく、全方位からあなたを貫こうと突き進んできます。
数にして、数十本ほど。
ミオはさらに棘を生成し続けているらしく、その数は増えていくばかり。
避けるだけではこの攻撃を防ぎきることはできないでしょう。

そして同時に、実体化し、粘度を持った闇が、あなたのことを捕えようと絡まりついてきます。
足元の自身の影は、まるで底なし沼のように感じられるでしょう。

自身を抑え込むように首を縮めた。

などと答えてみたものの、どうにも微調整は苦手なようで、

などと、ちょっと冷え気味かもしれない。

もまれるエリーシャ

○ちなちゃんの過去話

○妖精の森の話

　そんな過去もあるらしい。

○いーちゃんのこと

○宗主の話

○髪の毛の奥の話

　案外と弱気だった。

　よくわからないが、何か揉めているらしい。

○べーちゃんの話

　もちろん冗談なのだが、口にしているうちに本気になっちゃいそうな状況だった。

○酒席での話

　仕掛けられた方もだが、仕掛ける方も大概だ。
　天体規模の術式とか生態系が狂うのではなかろうかと、冷や汗たらりと流れ落ち。

　それが、ちっちゃくなるだけで済むのかと驚き呆れ。

　といいつつ、手ほどきを受けるままに丹念に試していく。
　だが、なぞった場所からひび割れて膨らんでしまい、上手くいかないようである。

　力が抜けた少女を抱きとめて、背中を優しくさすってやる。
　呼吸が乱れているならば、胸を貸すような姿勢を取るだろう。
　主への義理立てさえなければ、ここから本番を始めるところなのに……非常に残念です。

常に横にいるんじゃ隠し事もできない。これはつらい。

うーちゃんが放電現象を発生させ、落雷のような轟音（と可愛らしいシャウト）が響く。
それに驚いたかのように、わらわらといくつかの影が飛び出してきた！

フェアリードライバーのバックル部分を展開すると、電子音と共に穏やかな光を放ち始めた。

妖精の魔力で宝玉を作製し、バックル部分にセットする。
シュウスケの全身に強化骨格が瞬時に転送され、戦闘準備が完了した！