参戦三日目
にわか雨が降った。昨日よりは気温が下がっている。

焚き火を始めた。その傍らで今、これを書いている。

敵に出会った。まあ、問題なく勝てた。
目隠しが物凄く笑顔だったのが気に食わない。

攻略拠点に一度戻り、元の世界と連絡を取った。マーラが物資をいくつか送ってくれていた。

包帯5点、ガーゼ70cm、温め壺、酒、両刃のナイフ、晒し布一巻き、ロープ、松明、靴の滑り止め等々。

お礼は何がいいだろう。…ネクターでも贈ろうか。いや、もう数が少ないから無理か…。


レイと名乗る男に話しかけられた。挙動不審になってないか心配だ。

変な話だが、レイという名前がややこしい。やっぱり霊は「死霊」と呼ぶ方が楽か。霊だと精霊とかも入るだろうし。

…そんなに赤いんだろうか、俺は。というか赤が似合わないんだろうか。どうしよう。前に師匠には「青は壊滅的に似合わないからやめとけ」と言われたし、目隠しには「黄色はやめときなよ変だから」と言われたし…というか手持ちはこれしかない。色の知識はあまり持っていない。赤と青と黄色と茶色…茶色か?茶色なのか?確かに茶色と赤は相性がいいがでも師匠に「ちょっと違う気がする」と言われたし黒は？いや黒はマーラとかぶる




頭痛がしてきた


※マーラ…<赤鴉>のひとり。5歳年上、セリオの兄的存在で、ひとりメルンテーゼに向ったセリオを心配しまくっている。
※温め壺…ぬくめつぼ。マーラの故郷で使われている、湯を入れて懐に忍ばせ、温まるための陶製の壺。
※酒…故郷の度数が超☆高い酒。マーラの大好物。これをそのまんまでぐいぐい飲む。飲み過ぎを心配したマーラは小瓶に少しだけ入れてさらに水で少し薄めて送ってきた。セリオはまだ気づいていない。
※故郷…雪国。生まれたのは別の場所だけど育ったのはここ。育てたのは師匠。…セリオは寒さに強く、暑さに弱い。

なんかすっごいテンション高い