進んでたら猫が出ました
残念なのは倒してしまった事
蝶々が焼いたのが悪いんだよー
仕方ないから猫ちゃんの為にひとつ
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【誘い猫】
猫は綺麗な物、光る物を集める習性がある
私の飼い猫もそうだった

偶に手袋や靴、飴玉なんて色々集めてくる
最初は可愛くて残しておいた
でも、何ヶ月も続くと正直嫌になった

だから、猫にはバレないように捨てた

それから数ヶ月間、物を集めなくなった
猫も分かってくれたかなと思って嬉しかった

そして捨てた日から半年後
久しぶりに拾ってきた
それは「ら」と書かれたガラスの破片
翌日は「な」の字が目立つ新聞紙
そして「よ」以外の文字がかすれた手袋
あとは「さ」の形のペンダント

毎日文字が書かれた何かを持ってきた
一文字だけ綺麗に写ってるとしかその時は思わなかった
その後も
「う」に見える染みの服
「と」と削られた石
「が」と反射によって見えるガラス玉
「り」以外が汚れて見えない箱

流石に毎日、一文字だけだと怖くなった
何か関連性はあるのだろうか
そう言えば、今日はまだだった

２時間ほど考えた。わかった
でも、今日の分はまだだから確実じゃない

私は必死で猫を探した
川を挟んだ先に見覚えのあるモノ、私の猫だ
橋を渡って見てみると
何も持ってない。正直安心した

帰る途中橋の真ん中で猫が川に向かって飛んだ
慌てて手を伸ばすと私は体が川の方に飛び出していた
「あ」、私は驚きからひょんな声

猫は橋の上で笑って見えた
私は川の中に落ちていく

ねえ、最後の文字はなんだったの？
私は知らないよ
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こんな感じでしょうか
猫ちゃん、次会ったら仲間になって欲しいかな