さぁ一揆参戦です
ついでにルリアンナさんとラルフさんに
お気に入りの話をしようかな

そう言って少女は語り出す
真っ赤な蝶々が私の周りを飛び回る

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【煙蝶々】
これは私が体験した話です。其れはある日の夜の事
友人から電話がかかってきました。遊びの連絡です
夏休みなのに私は家で退屈にしてましたから
夜ですけど思い切って遊びに出掛けました

待ち合わせは公園。着いたら仲の良い友人が３人
先に待ってました。呼んだ理由は肝試しをしようとのこと
皆面白がってます。私達は肝試しをしようと決めました
この公園の近くにあるお寺。其処にあるお札を
取って来ようと２人ずつになり行きました。

やはり、お寺は夏なのに異様な冷たさを持ってます
友人は「私恐いから先に取ってきてよー」なんて言うのです
仕方なく行きましたが、恐い事なんてなく簡単に札を
手に入れました。

異変が起きたのはその帰りです
鳥居の前で待っている友人の元に行くと友人の姿が無い
先に帰ってのだと思い戻ってみると、後に出発した
2人に会いました。どちらも友人を見てないと答えたので
何かあったのだと思い、３人で友人を探しました

ばらばらになって探しましている内に一匹の蝶が見えました
其れはこの遠くからでも気付きそうな程赤く
目を逸らすことが出来ませんでした。その時
遠くから「おーい、見つかったぞ、戻って来い」と叫ぶ声が
意識を戻された私は足元に不思議な痛みを感じました
目を戻すと其処に蝶の姿は無く。幻だったかのようでした。

友人達の元に戻ると、友人はうずくまってました。
「蝶々が、蝶々が」と繰り返していて、何故か服が
火事にあったかの様に燃えてました。急いで病院に連れて行くと
やはり、火傷をしてた様です。でも原因は不明
私も足に軽く火傷。あの痛みは燃えていたからでした
他の2人は火傷がありませんでした。
2人にあの蝶々の話をしてみましたが、見ていないと答えました

火傷の事と蝶々の正体は今もわかりません
でも、その後燃える程赤い蝶々の噂を耳にする事が増えました
その噂には必ず「火傷」の言葉も付いています
私はその度にあの日の不思議な経験を思い出します

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物語を終え、少女は語りを終える。
真っ赤な蝶々もいつの間にか消えている