○月×日
事務所所長であるこの俺霧影輪、久々の休日に突如強い眩暈に襲われ意識を失う。
そして気が付けば見たこともない景色、そして何やら戦いに出向こうとする屈強な人たちの前にいた。
持ち前の足を使い周りに聞き込みを行ったところ以下のことが判明した。

・ここは私のいた世界とは別の異世界「メルンテーゼ」である
・この世界ではエンブリオという生命体の力を借りることができる
・現在悪しき王に反旗を翻し打倒しようという一揆が発生している
・そのため戦力として異世界からも増援をよこしており、俺もその一人である

なんだこれは！？さっぱり意味が分からねえぞ！
だが王により皆の生活が脅かされているのは事実、まさに大事件の香りがしてきやがった。
それにこの異世界をも巻き込んだ一揆……きっと何か裏に大きな真実が隠されているに違いない！

そこで俺はこの事件の捜査を行うことに決め、早速選考試験ともいえるラルフとの勝負に応じた。
この先何が起こるか分からないが、必ずやこの世界の真実を解き明かして見せるのだ。
事件名はそうだな……事務所始まって以来最大の難事件として『メルンテーゼ一揆事件』と名付けておこう。