■メルンテーゼに来て１００とまちがえた ２日目

あのラルフとか言うオッサンは、何処か懐かしい感じだった。
うんうん暫し唸ってから、ぽんと手を打つ。そうだ、うちの宿の親父に似てる。何処がと言われるとさっぱりだけど。
そう考えると急に揚げじゃがが食べたくなった。
こんな事なら、こっちに来る前に嫌と言うほど食ってくればよかった。あれだ、『後悔なんちゃらに立たず』とかいう奴。

一揆そのものに興味が無い訳じゃない。
魔王とか下水道の悪魔を倒すのは、あいつらも通った道だ。唯一それを継げるのは俺だけだと言う。
けれどそれ以上に、“一揆”の為に色んな世界から人間が来てるという事実に震えが止まらなかった。