何だろう、誰かが話してるのか？

「奴さえ……のガキさえいな……のまま………
　そうだ、奴の魔……るんだ、そうか、ここで会うなら好都……
　…かオレがいるなんて思………めてこの手で、ククク……」

イヤな感じがする。
明るいはずなのに暗いような。わからないけど、異常な感じが。


「……ねこ。ねえ、ねこ、ちょ……」
「…どと呼ばれる運命ではな…っている。」
「…こじゃない……、しろいの。たのみが……」

「あのね、かーこ………こうのせかいなん……
　くろいのがい……う、ねこ…それでね、いまもまだ………」
「…おうちか？そのものの領域ならば………」
「ちがうの。いまの…みたいなかんじ……
　…ろいののりょういきではなくって…のに、こんなこと……」
「その領域に足を踏み入れ……黒いのを正せ……のか？私が？」
「そう。だから、おねがい。そうそう、そのく……
　…まいにちむこうではおいしいものをたっくさんたべ……」
「……私の意は、既に決している。そういう運命だったと……
　だが、満足したらおうちに……」
「それはだいじょうぶ。あたし、なんどもそこから……」

こっちは、何だ。
聞いたことがある声なんだけど。
誰だっけ？えっと、そうだ、ヒエ————


メ「————かーこ、かーこ！大丈夫なの？」
か「ん？メイかー。平気だけどさ、それよりも。
　　何て言うんだっけ？ユメ？ユメを見たんだ。」
メ「えっ？かーこが、夢を？」
ヒ「……ねぼけーこ……？」
か「いや、ちがうんだって。
　　あのさ、暗くって…、なんだっけ。くろいの？」
メ「……かーこ。暗ければ、黒くも見えると思うの。」
ヒ「わかった。かんちがい。おやすみ……。」
か「おやすみーって、まって、ちがうんだって。
　　ちゃんとユメを見た……はず？」
メ「はいはいかーこ、ヒエンの分まで準備しておくの。」
か「んー、ま、いっかー。」




今日、契約したのはナイトスピリット。
そのとき、何かおかしな感じがしたんだけど……。
知らないのに知っているような、異様な。

あと、マスターのとこにシロが行くことになった。
自分から、期間契約みたいなこと言ってた。通ってた。
マスターもマスターで、もふもふできるわねーとか言ってたし。
ネコといえば、そうだ。
使い魔にクロいのがいるんだけど。
シロとなかよくできるのかな？

ま、いっか。
それは僕たちが帰ったときのことだしなー。

まいごときいて、とてもよくわかるといったようにうんうんとうなずいています。

じしんたっぷりですが、フルネームでおぼえたのかはちょっぴりあやしいかもしれません。

（スズメさんに話しかけてるのを興味深そうに左右色違いの瞳が見つめつつ）