しっかしよぉー、敵さんも周りもエグイのが増えてきやがったぜぇ。

こっちはよぉ、今のままで行くぜぇ。カバーしとかねぇとよぉー、
誰かさんが前のめりに倒れちまいそうだからよぉー。

オマエさん・・・は、まぁ好きにすりゃーいいんじゃーねえかぁ？

やっぱり戦うには毒キノコだろうぜぇ。よくわかんねーけどよぉ。
後ぁ、痛みとか恐怖心が薄れるようなヤバイのがありゃーいいかぁ？

あー・・・。身内がクズだとよぉー、苦労が絶えねーよなぁ。

決断してるならよぉー、後から湧いて来る感情は全部「雑念」だぜぇ。
怒りや意気込みなんてぇのも捨てとけよぉ？冷徹にやれねぇと不利だぜぇ。

親父だの旦那だのってぇガラかよぉ。俺の身内はバイクだけだぜぇ。

むしろ稼げなくなってる商人はよぉー、この戦いでどうなりてぇんだ？
悪いが世界平和だの自由と解放だのってぇータイプには見えねーぜぇ？

復讐？　そういう思いは少なからずあるかもしれませんね、ホットロッド。
無論、受けた仕打ちに対する報いは返すつもりです。

ですがそれは、あなたがた傭兵の流儀のような命のやり取りで晴らすつもりはありません。
そも復讐とは、そんな単純な事だけで気が晴れるようなものではないでしょう。

まだらさんは欲望というか、食欲に正直なのはわかっていたけれども。
他の事にあまり頓着なさ過ぎて少し心配になるレベルだな…
服の匂いの事といい、女性としての恥じらいとかはないのだろうか？

イカですか？　もちろん食べる事もありますが、釣り餌に使う事の方が多いですね。
まあ、食事の事情や嗜好については地域によって千差万別ありますから。
うちの地元のように、より大きな獲物を得るための撒き餌や肥料に使う事もあるのでしょう。

対価はもちろんお支払いしますが、PS以外で…ですか？　ネイさん。
それも値付けは私の価値観念に委ねるとなると、にわかにどう返済したものか思いつきません。

つまり、私を試しているのですね。
やはり、あなたは意地が悪い。
どうせなら、あなたの望むように対価を設定して頂いた方が遥かに気が楽でしたよ。

ですが、施していただいた仕事には確かにその価値があります。
良いでしょう。知恵を絞ります。
父祖からの誇りに賭けて、必ず恩は返します。

はいはい、よろしく頼むよ『おとうさん』。

馴れ合いに関してはね、最初の…出会った頃を思うと
ホットロッドはかなり幅を効かせてもらってるなぁと思う。

あと、なんか子供の扱いも慣れてるし…。

うん、君の武具を作るのにもかなり慣れてきたな。
一番肝心な所は、こっちにはどうしようもないからねえ…。
君に仕上げてもらうしかないけど。

そうそう、サングラスだった？あれ凄く良いねー。
最初は目の防護用の装飾かと思ったら、遮光効果もあるなんて。
元の世界に戻ったら、似たような物作って売ってみたいよ。

ホットロッドの世界はこっちの世界と全く文化が違うから、
かなり金儲けの参考になりますよ。フッフッフ・・・。

！？

ちょっとちょっとちょっと待った待った待った！
服着るのはともかく、臭い染み付いたまま新しい服着たら
新しい服も臭くなるじゃなーいーかー。

まだら、こっちおいで。

あ〜あ…こんなに涎たらしてさぁ・・・。

ほら、うごかないで。

ああ、そうだ。まだら、これ商人ギルドのほうでもらったんだけど…
ああ、そうまたなんだよ。香辛料ってどうも扱いがわからなくてさ。
良かったら使ってほしいな、はい。

確か、ナツメグって名前だったかな。
甘い香りするし、お菓子に入れたら美味しいんじゃないかな？

そうだね、現状はともかく心掛けておくのは良い事だ。
順応するのは…不利益ばかりではないと思うし。

ま、努力するっていっても、無理に意識し過ぎることはないよ？
イシュメールも最初に出会った頃に比べたら、
こっちに対する警戒薄まってるきてると思うもの。

・・・別に言いたくない事は、無理して言わなくてもいいからね？
さっきも言ったけれど、別行動の理由が知りたいわけじゃないから。

・・・。

腹違いの兄弟って・・・さらりと凄い事を…。

いや僕も腹違いの兄弟いるけどさ、
それって嫡子か非嫡子でかなり意味が違うと思うんだけど！？

非嫡子の存在の可能性を知っても、
平然としてる君が少し怖いよ・・・。

・・・。

うう〜ん・・・。

一応、武器以外もわんさか入ってんだけどね…

所謂ポーションの類から、持ってるだけで不良在庫が増える
伝説の長杖『ザイコウォンド』まで、ラインナップには自信があるぜ

あとそんなビビらんといて。
俺ちゃん悲しくて涙腺がナイアガラよ

…それはさておいて

行商人ってのもまったくの嘘！ ってワケじゃあない…が
本業とも言いがたいってのは確かだな。色々手を付け過ぎて
最近何が本職だったのか忘れちまってる気がせんでもないけど

深ーい意味とかは全く無いのよ。
それこそこう、この世界である程度ゼニを稼いでおくなら
よその商人さんに挨拶しとこうかなー、ってくれェのさ

まあ言っちまうとツテ探しだな！

正直な話、俺ちゃんこの世界に骨を埋めるつもりは無いんでね

帰る手段を探すワケなんだけど、やっぱ先立つモノが要るじゃない。
メシにしろ情報収集にしろその他諸々にしろ、さ。稼ぐ目的はそんだけさ

遣り残した事も残ってるしな、ドッサリと

（おや、と少し間を置いて）こちらこそ、はじめまして。
お申し出はありがたいのですが、普段から名前を短く呼ぶことをしていないのです。
そこはどうか、ご容赦下さい——異世界の職人、ネイベール？

フェルハトから……そうでしたか、どのように聞いているかは存じませんが、改めて。
私はヴィクラム・ガリバルディア・ジャドゥーラ、迷い森の里ジャドゥーラの案内人であり護り手でもある、ガリバルディアという立場にある者です。
ただそれは役職としての名ですから、お呼びの際は単純にヴィクラムとお呼び下さい。

しかし異世界のランプですか……あなたがそうであるように、私もあなたの扱うランプというものを、見てみたいと思いますね。
ただお話を聞いた限りだと、手元にそれらしい作品がある状態ではないようですね……本当に、残念です。

そうですね……おそらく、ランプ自体のつくりは対して違わないのではないか、と思いますよ。
ガリバルディアのランプの特徴はつくりではなく、使い方にありますので。
ただ、様々な地方から製法を聞く機会がありますので、かたちの多様性だけは群を抜いているのではないでしょうか。

ふふ、迷惑などということはありませんよ。
私も、お伽話の中にしかないと思っていた数多の分割世界——その生の文化に触れることができる……またとない機会だと、そう思っていますから。

さて、この事は適当に流してくれ。

あ、でも私はどうあれネイベール殿ことは大好きだよ。
そこは変わりなく。ふふふ。

まだら殿とは至上の食事を共に出来て、
心の底から良かったと思っている。それにげそも貰ったし。
また機会があったらさ、彼女とも食べに行きたい。

キノコ料理も美味しかったなー……。

じゃ、まあそうだね。
これから君にチャンスがあるかどうか、
それぐらい石に訊いてみるのもいいだろう。

案外近かったりして……。
いや、私ではなく、ね。

荷物増えてきたからネイちゃんのとこに入れさせてもーらおっと

見たようなのとよぉー、見た事ねぇのが混ざってやがるようだぜぇ。

・・・まーた刺されんのも御免だがよぉ、後ろに居やがるからよぉー。
まずは、前に居る新型の死にぞこないから片付けるぜぇ。

なんか最近あちこち行ったり来たりだねー

でもキノコさえ見つかるならー…

正面玄関から乗り込んでるというのに、相変わらず城内は魔物の巣窟か。
人間の兵士は一体どこで何をしているんだ？

なんだか、あの小さいの良く見るなあ。

ツンツン突つかれるの、ちょっと遠慮したいねえ。

はら・・・・・へった・・・・・

おでにたてつくのか！？

私に毒されてくれると聞いてっ！！

おでにたてつくのか！？

はら・・・・・へった・・・・・

お手伝いしちゃうぞ☆