元からでているウルフミートに加え次々にエンブリオを召還してゆく。
5体ほどさらに出したところで自分のエンブリオ達を見る。
最初の頃に比べてたくさんのエンブリオを手に入れ、選び、選んだ自慢の仲間達だ。
新参のオーガはまだ召還するには早いので召還していないがこれで7体。

ざっそーちゃんは他のエンブリオや仲間とは仲がいいのだが俺には懐かない。
ウルフミートの頭の上が好きなのか出している時はそこにいるので近づけない。
最初は近寄ってきたリリスはスネークミートとなにやら話している。
パロロコンは蛇だから相性がいいのだろうか。
名前を考え中のナイトスピリットは誰とも合っていない。
できれば力を使う以上は信頼したいが関係が悪いと信用しづらい。

そう言った時、「お待ちなさい」という声がかけられる
金属を叩いた時の共鳴音のような声だが不快感はない。
周りを見たが人などリリスを除いたら見当たらない。
そこでリリスが「この子よん」とパロロコンを指す。

割れた舌をシュルシュルと指せながら独特な動きで俺の所へとくる。
「貴方は私達が認めた主…ですが相応の力を使って頂きたい」
丁寧な言葉を使う蛇だなと思っていると話し始めた。
やたら話が長く、問答のような形で答えを要求してくる。
面倒であったが力の使い方を本人達に聞けるのは助かるのも事実だ。
長い間付き合った結果二つ試しにやってみる。

まずはイメージをする、自分の中で姿を構築し、それを現実に再構築する。
少しずつ骨が集まり鳥の姿を形成する。
最後にサングラスが骨にかかると動き出す。
骨だけなのに空を飛んでいる。

序盤に契約した(つもりはない)キラーインコだ。
戦闘直後に捌いて食べちまったのだが実は契約し力を(無意識に)使っていたらしい。

腕のSid.girlを見る。
このSid.girlの中にエンブリオが存在すると言うのだ。
しかし、考えてみればそう思ったほうがしっくりくる出来事が多いのも事実だ。
この場所にきてからずっと力を貸してくれていたのだ。

Sid.girlが輝き小さい少女が現れた。
いつぞやの夜に見た姿と同じ姿だ。

撫でてやると少しビリッと刺激がきたが嬉しそうにしている。
その後、すぐに消えてしまったが教えてくれたみんなに礼を言った。
この調子で他のみんなとも打ち解けることができ、力も使いやすくなった。
Sid.girlを撫でて静かに呟く。

画面に笑顔の少女の姿が写った。

もそもそとアイテムを探している