「よくぞ破ったぁぁぁッ！！！」

大声でブランチマンが倒れた。
凄まじいパワーの一撃受け続けたため体中痣だらけだ。

ブランチマンと1対1で戦かったら危なかっただろう。
こういう時、仲間の援護は有難いものだと思える。

アンジェがエンジェルの力で体を癒してくれたのだろう。
体を軽く動かすが痛みがない、腕を上げたなぁと思う。

「ふふ…往くがよい若造よ、いつの世も新たな世界は若者が創るものじゃ…」

ふと声が聞こえたと思うとブランチマンが立ち上がり去っていった。
あのおっさんまだ余力あるか、恐ろしいな。
探索も終わり時計塔に戻ると、次の探索の話が始まる。
最終的に別々に行動し、各自アイテムやエンブリオを探す事になった。
特に目的がなかった俺はアンジェの付いて行く。
アンジェは他の人と共にガーゴイルを探す用で合流するために仮設テントを張って待つらしい

中に入り横になり暇なので寝る。
ふと気づくとテントが開く音と声が聞えてきた。

「こ、ここでいいのかな…お邪魔します、こんにちわ〜」

アンジェが対応してる様なので今回の協力者なのだろう。
起き上がり見てみると黒髪の綺麗な少女が立っていた。

「イツキさん…に、アンジェリスさん？ですね。
セルシアと申します。シアと呼んでください！」

そう言った少女は、何かを懐にしまいつつ、テントの中に腰を下ろした。
礼儀も正しくいい感じの少女と思いつつ成長したら美人になりそうだと言うと、初めて言われたのか動揺し照れたような感じで少しパニックにさせてしまった。
その光景も面白いなーと思いつつ眺めていた。

今回はアンジェが仕切って探索が始まった。
アンジェとシアを一番後ろから見てみると小さいので探索というよりピクニックみたいだ。
側から見たらコートを着た男が後ろを付いて行くのは一番怪しいという事には気づかなかった。


ひとつの扉もなくひたすら続く大廊下。
床にはレッドカーペットが敷かれ、壁には見事な彫刻が施されている。
異形の者に対して跪く民が描かれている・・・


すると見事な彫刻達が動き出した!
〜戦闘に続く〜

想像してたのと違う…といった様子であたりを見まわしている。