あるところに、ふたりのしまいがいました


おてんばなあねと　うちきないもうと


ふたりはとてもなかよしで、いつもいっしょにいました


しかしあるときから、あねはいもうととあそぶことがへりました


もともとうちきだったいもうとは、へやにこもってまいにちほんをよんですごすようになりました


たまにあねがきてくれると、いもうとはとてもよろこびました


あねはいいます


「おねぇちゃんはいま、いろんなことをやってるの」


いもうとはききます


「それはどうして？」


あねはいいます


「それはね、わたしが———のおねぇちゃんだからだよ」


「でもね、———とこうやってあそべるからおねぇちゃんはがんばれるんだよ」


いもうとはそのことばをきいて、とてもうれしくなりました


「わたしもおねぇちゃんみたいになれるかな？」


あねはいいます


「もちろん、———はきっとなりたいじぶんになれるよ！」


いもうとは、あねのいっていることのいみがよくわかりませんでした


それでもあねのえがおをみて、それはきっとすてきなことなんだなとおもいました


「ほら、きょうもいっしょにあそぼう」


「うん！」