大体筋肉だけ鍛えてもしかたねぇだろ。
全体のバランスが大切なんであって……。

言われてみればそうだな……何だってそんなややこしい外見なんだか。
でもまあ、『始元個体』って言われてる最初の次元竜は、竜の姿をしてたらしい。
代を重ねるごとに、そこから離れちまってるってのが現状な訳だな。

似通う点？
そうだな……例えば角の色かね。

基本的にどの次元竜も角はこんな紅い角をしてる。
外見も金色の鱗とか羽毛とかで、他の色の奴は居ないな。
他には必ず最低でも二対四枚の翼があったりとか、
頭に触角が在ったりとか尻尾に口があったりする。

後はメス個体の方が色鮮やかな鱗や羽毛が多い、とかかね。

まあ、良いんじゃないか？
そんだけ逞しい証拠だろ。
自然を生き抜くならそのぐらいがいいのかもな。

元々、肉体は副次的なものでしか無いんだ。
その世界での活動や行動をしやすくするために。
或いは、交流をしやすくするために。
その為に用意される『器』であって、本体は精神体みたいなもんだからな。

あぁ、うん。ちょっと言い過ぎたかも。
でも、実際ほとんど何も残んねーですよ？
アタシはちょっと特殊だから何ともいえねーけど、普通のスライムはしおしおンなった核の部分だけ残って死亡でねーかなー。

ちなみにアタシの場合、何か体組成の全部がそれぞれ核と同等の働きをするとかなんとかで、そうはなんないみたい。
つか見た目より水分が少ない造りになってるっぽい？
正確には「粘度の高い水分に良く似た謎物質」らしいので、乾燥しねーみたい……怖っ！

発音できない、発音できないよそれ！
まー確かに、なんでもごった煮にすりゃ誰もが認める味になるわけじゃあねーよねー。
やっぱある程度属性絞らないと、すっきりした後味にならなくて、結果得票を得られない……ってことになりそう。
せめてイケメガネゾョン職人から、ゾョンくらいまで削ぎ落とさないとなぁ。

フ、馬のフンか……。

意外と平気でしたヨ？
ええ、もうね、極力意識しないようにして。
意識しない、意識しない……と思えば思うほど、脳裏に鮮明にヤツが蘇ってくるので。
一緒に取り込む金塊の方にだけ意識を向けるようにして、一思いにヒョイっと……
ひょい、っと……

そうだねぇ。
前に進んでる人たちの噂を聞くとなんかクライマックスだよねぇ。

私も一揆らしいことできてなかったなぁ。

良い音しちゃったよー！

痛いけど大丈夫！痛いけど！

結局この棒は、鉄棒にもなれず、下をくぐるやつの棒にもなれなかった……

さて、まいりましょうか。

どーーーーーーーーん！！

さすがうーちゃん、陽動させたらピカ一ね

おでこだけに！？（ピカッ）

…このいちいちウザいのがたまにキズだけど…

さらっと毒吐いたでござるな、くす殿…

避けては通れんか・・・。仕方があるまい。