私はーーーーーーーレイ。ネームレスの遺志を継ぐもの。そして
···神を殺す武器。
私の目的はーーーーーーー神を討ち、世界を終わらせる事で世界という鎖に囚われた者を解放する事。

父、ネームレスの手により私は生まれた。
希少な物質から魔力素を取りだし、集めた魔力素を融合。
融合された魔力素から純粋な魔力を抽出。
悪魔から奪った魔眼を溶かし、自身の血と混ぜた物に魔力を流し込む。
この様な過程を幾度と行い、その存在の強度を高めることで霊質·物質という彼の知りうる全てに対応出来るだけの代物を生み出した。
こうして生まれたのが私だった。
彼はあらゆる状況に応じた戦いを行える形状変化の力を施し、幾重にも呪紋を描いた。
形状変化の力は神をも騙す為の手段の一つであり、武器として状況に幅広く対応出来る為の手段でもあった。
描かれた呪紋は私の血管であり、呪紋を通して私の体を流れる魔力は私の血液とも言えるもの。
正順には描かれず逆順より描かれた紋様は複雑なアレンジが施された。
全てに逆らい全てに反逆する、それが彼の選んだ選択であった。

あと数日で完成という状況になって父は帰らなくなった。
その後、ある女性が現れて私を完成させた。
女性は私の中に人格を与える事で私の存在を隠した。
それによって私は主人格ではいられなくなった。

さっちゃんの手は剣状に変化した

私の邪魔はさせない