森林で返り討t……捕獲した鸚哥。小鳥と呼ぶには些か大きすぎるその鳥は実に色鮮やかな色彩を纏っている。
南国の花々のように美しいその色は見る者の目を愉しませてくれるだろう。

——もっとも、その口汚さでほぼ全てが台無しなのだが。



「オイババァ、ドコヘイコウッテンダヨ！」
「川の方へ向かっておる。ちと調べたい事があってのう」
「メンドクセエナァ、トットトオワラセロヨ！」
「おんしはわしの肩に止まっておるだけじゃし、さっきまで寝ておったじゃろうが。何が面倒なのじゃこやつめ」

人の左肩を我が者顔で占拠した鳥は、ばさりばさりと不満げに翼を羽撃かせる。

「やめんかストレリチア、人の肩で暴れるでないわ」
「ケッ、ナンデオレサマガコンナババァニ…オイババァ、イイキニナルナヨ？イツカブッツブシテヤルカラナ！」
「……そう言えば、うちには食べ盛りの子らが居ってのぅ？おっと、ここに良さげなとりにくg」
「ナマイッテスミマセンッシタァァァァァ！」

弾丸の如き勢いで肩から飛び出して地面に降り、器用にも土下座のような姿勢を取る鳥。
何れ機会があれば何処ぞの「教授」に引き合わせてやろう。きっと愉しい事になるじゃろうて。

そう言って肩を竦めてみせる。

（手袋を着用する