そよ風が気持ちいい…………
星屑を彷彿とさせる清流は幻想的で私の綺麗な心をそっと包んでくれる。


-----------回想--------------------------------------------

「少し一人で頭を冷やすでやんすよ・・・・・・・・・」
「行こう、シェフィア、僕達には時間が必要みたいだ」
「チャーン」
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パピィは逝ってしまったわ、円環の理に導かれて………………

エンブリオ合成に失敗し、仲間には見捨てられ、
自分のエンブリオにはまるで汚物を見るような目で見られ

いたたまれなくなった私はとぼとぼと歩き続けて気がついたら
小川の上流にまでたどりついていた。

ううっ…みじめだわ………お腹すいた……

歩く気力も尽き、私は小川のほとりに仰向けに倒れこむ。
空は蒼い、この前大量に手に入れた和布（わかめ）より蒼い

そういえば磯野さんちのカツオ君は勝男とか勝夫とか
字をあてられるけどワカメちゃんはどうなのだろう、
和女？和漢女？ワッカメ？ふふっ…馬鹿ね…………いやらしい…


駄目だわ、気が遠くなってきた。私このまま死ぬのかしら………

ごめんね、みんな、ごめんねパピィ……
加味じゃなくて付加だったよね。ほんとごめんね…………
私もすぐそっちに…………


「大丈夫か・・・？」


人の気配に慌てて私は飛びのいた。
小柄で可愛い少女が心配そうに私を覗きこんでいる

「何があったかしらねえが、元気だせよ、りんご、食うかい？」

べルフィと名乗る彼女は小一時間私の身の上話を聞いてくれた。
彼女は優しく、笑顔はとても柔らかで、りんごはとても美味しかった。
少し救われた気が、した。


ズゥゥゥン・・・・・ッ！！

イカ！？それも大きい！？

「ちっ、ようやくおいでなすったか、
逃げな、嬢ちゃん、あいつは私の獲物だ」

彼女はそういうが、こんなちっちゃなな子をおいて逃げれるわけがない。
そういえば以前森で手に入れた新しい力・・・・使うのはいつ？・・・・今でしょ！