幻想書録（メルンテーゼ）　19日目

砂地よりさらに敵が手強いと言われている森林へ。
良質な木材が得られることでも知られているが、
どうにも樹木の種類に統一性がないような・・・。
橘に樫、そして八手と手に入った素材もばらばら。
何かしらに使えれば良いのだけど。杖はやっぱり木製がしっくりくるし。

今回のお相手は火の妖精たちと大きな芋虫がメイン。
火属性の攻撃を周囲を気にすることなく放ってたが問題なかったのだろうか。
辺り一体が火に包まれても彼らにとって脅威ではないのかもしれないが・・・。
ただ真っ先に駆除した芋虫はちょっとどころじゃなく焦げていた気がする。
少しローブが煤けてしまたがこれくらいの敵ならまだ大丈夫そう。

噂の研究所とやらをあっさり発見できたので、
高位悪魔と思しきサタンについては戦闘しながらじっくり観察したいところ。
サタンという名前負けしてなければ良いのだけど。

（「や、俺だって偉そうなことは言えねーんだけどサ」——そう半ばお約束のようにおどけた。）

（そうドヤ顔で誇らしげに語るが、しばらくすると真剣な面持ちに戻り、
「だから——、」と言葉を続ける。）