目が覚めると心配そうに見つめるエステルとファイの姿があった。

二人とも心配かけてすまない…
そう言おうとしたが、言えなかった。
なぜなら今は「加々見梨香」なのだから……。
二人が、誰なのかわからない。
「ハルファとフィーナは何処？」無意識にそう聞いていた。

私は加々見梨香。カルディのもう一つの姿。
私は何故こんなところにいるのかわからない。
早く、ハルファとフィーナに会いたい。
それだけだった。

だけど……二人はカルディと共に旅をしていると、昨日から行方不明だ、とそう言って悲しんでいた。

私は……どちらを選べばいいの……？
いや、答えは分かっている。だから……。

エステルはハルファと連絡を取れるようにしてくれた。
私は泣きながら話していた、会いたかった一人の無事を確認出来たからだ。

話を終え、二人と別れたのち、私は呪文を唱える。

「加々見梨香の名の元に、精霊に命ずる
力を封印し、在るべき姿へ戻し給え」
光に包まれ、私はカルディへ戻る。

私はカルディ、もう一つの名は加梨香。
二人で一人の存在で、新しい力を解放したのが、魔法使いの力を持つ梨香だ。
全てを思い出し、私は新しい道を開けた気がした。

エステルとファイが心配している、早く帰らなければ……。
いままでの事を全てを話し、許してもらおう。
これからは二人の為にもっと頑張ろう。

よし、と思い切ったカルディは目の前の大きなイカを前にして……

カルディは一人何かを考えて……
すぅ、っと息を吸うと呪文を唱える。

呪文を唱え終わるとそこにはカルディの姿は違う者となっていた。

ふぅ、と一息をつくと呪文を唱える。

呪文を唱え終わると元の姿に戻っていた。

握りつぶしたようにしか見えないが、とにかくチーズが出来上がった！

チーズを溶かし、いつでも具材を漬け込める状態にしてある。

　　　△　　土　▲
　　（　㊤　皿　㊤）　　がしゃーん
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　／│　　塊　　│＼　　　　　　　　　がしゃーん
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