次こそしっかり花を散らすんだ！
しかしそれって無収入だし…鍛錬がなぁ……
そして珍しく生産のお仕事ゲット☆

何か売れるものでも…と、その日は珍しく取引所を頻繁に見ていた
すると…数珠のようにゼロの並んだ記事発見！
いちじゅうひゃく…い、いちまん？　いちまん＞＜！
ふるふる震える手でズザザザーーーっ！と申し込み……

〜ありがたや〜


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ママと一緒に手作りしたアルバム（と写真立て）を見せてもらった
ラアの家の庭って………なに…この草原

ラアは生まれてからずっと…過剰に大切にされてきた子だ
大切なあまり腫れ物に触る様な扱いにまでなっていたそうだ
そうなってしまったのにはわけがある

当時彼女の家は、そこらへんの領主達を軽く上回る資産があると評判の豪商
戦争の武器を扱う新興の豪商には当然のように貶める噂もあり、良く思わない者も沢山いた
その一方で生活に困った人達に多額の援助等もしていたのだが…ま、評価は別れる所かなぁ…

で、ラアことアデラには歳の離れた姉が2人いる…実は間にもう１人お姉さんがいたのだけど
幼い頃誘拐されて…身代金を払ったのにも関わらず生きては帰らなかったそうだ
その2年後に生まれたラアはそれはそれは大切にされ…何処に行くにもボディガードに囲まれて…
学校には行かず家庭教師を付けていたとかで…多分友達はママしかいない
どんな我侭も聞いてもらえてしまうから…無理のない小さな我侭しか言わない
…小さな我侭だけど連発すると結構このやろうって思われるというのを体現してる子だった


そしてママの生家は小さなワイナリーだったのだけれど
40年前の戦争に巻き込まれて家と蔵の一部、そして葡萄の木のほとんどがダメになってしまい
醸造所の存続をかけて家中で奔走していたので幼いママの面倒などみられず
ママは知り合いのアイスクリーム屋に預けられていたのだけれど
ママはすっかりそこの家に馴染み、世間ではアイスクリーム屋の娘と思ってる人もいる位だ
…ちなみにママの作るアイスクリームは美味しい
結局葡萄の木はどうにもならず葡萄のワインは縮小してフルーツワインへと変更することで生き残り
今もお酒を作ってるけれど、苺のお酒は評判が良くて銘柄指定で予約する顧客もいる
…味は…まあ、はっきり言って可もなく不可もなく甘酸っぱく普通に美味しいって所だけれど
近所のガラス工房（先日カップ作った所）で趣向を凝らす限定ボトルの評判が良いのだ


ママとラアが友達になったのは満席の(ママが預けられた)アイスクリーム屋で相席したからで
そのテーブルと椅子はアイスクリーム屋の夫婦がママのために作った子供用の小さなもので
その時ラアは初めて同年代の子と話したそうだ…ママが5歳でラアは4歳の時かな…
子供のいなかったアイスクリーム屋の夫婦は大歓迎でママをそれは可愛がってはくれたのだけど
昼間はいかんせんお店が忙しく、目が行き届かないのを気にしていたので
忙しい時間帯にラアの家に遊びに行くというのは丁度良かったわけで
かくしてママはその大きなお屋敷で毎日遊んで一流品を見る目を肥やしたという事だ（本人談）

ちょっとだけ羨ましいと思ってしまったw

あれ？
この布張りの写真立ての生地…写真でママが着てるワンピースのだ…
……これ…私も小さい頃着てたなぁ…懐かしいw