※今回、多忙のためメッセはお休みです。


みんなとは別行動を取り、一般兵をより多く惹きつけるために表の通りを駆け抜けていく。
ところどころ飛び交う投擲や魔法を避けつ弾きつ駆け抜けていく。

「ナフコ殿、少し休まれよ…。」

「や、だいじょーぶ！」

ナフコははじめから目的地があるように脇目もふらず走り続ける。
その先にあったのは噴水、公園のようだ。

「…ここ、きこえる。こえがきこえる。」

ナフコは噴水の中心を見つめそう呟く。
確かに兵士を癒やすためかは分からないが、微量なマナの流出を感じる。
緑の木々が立ち並び、円を描くように並んでいる。
少しこちらがわが広いのは設計者の配慮か。
幸運にも戦闘が可能なくらいの広さは保てている。

だが待ち受けていたのは最悪だった。
一番対峙してはならぬ相手。

「…これは好都合だな。ラケルト、と言ったか。」

虚勢。あたかも本命は別働隊、とでも言いたげに言葉を選んだ。
正面に立つは2人の兵士とラケルト。
どう見ても素早いラケルト、魔法タイプの兵士、軽装に身を包んだ剣士。
誰を先に狙っても分が悪い。
私にとってこの選択は…三度目だった。

「おーおー、こりゃ一番ちょろいのが来たな。なぁに、時間はとらせねぇよ。」

「それはこちらのセリフだ。私の剣の前には、貴様とて然程脅威ではない。」

「いうねぇ、それくらいいきが良けりゃ上等だ。相当自信があるってことだ。…楽しませろよ、今度はよ。」

　　　　　　　　　　何も喋らない。それは誰よりも旧きから見守り続けていた。