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びくり、と身体が震えた。仰け反って驚いた表情に。

「あぁ、えぇと、確かに寄生されてますけど、体に順応して押さえ込んでいるので元の人格は消えてな————」

と言おうとしたところで二度目の怖いという言葉。

「し、しないです。植えつけるなんて。何もしなければ植え付けません、無害です！」

イコール何かすれば受け付けるぞと言ってるようなものだが、わたわた騒ぐだけなら逆鱗に触れる事も無い。両手で落ち着け、と言いたげにジェスチャーするが果たして見えているのか。

「…イケ、メン……内容物については理解しているんですか、あなた」

手前で云うことだろうか。ともかく、中身が一層気になっていた。